コロナ終息後、ゲストハウスはどうなっていくか

そろそろ見えるかアフターコロナ

今年の夏はどうなりますかね

6月ですね。暑くなりましたね。関東ももう梅雨入りですかね。
と、笑っていいともみたいな挨拶はこの位にして、今回はコロナ後のゲストハウスはどうなっていくのか考えてみたいと思います。

このコロナパンデミック下に於いても、地域おこし協力隊界隈が続々ゲストハウスを作ってるのは以前書いた所ですが、他にも相変わらずクラファンにはゲストハウス開業を謳うプロジェクトがこの状況下にもかかわらず載り続け、SNS等でも新規でゲストハウスを開業したいという方々がぽつぽつ見受けられるようになってきました。
このコロナ禍でゲストハウスという形態により一層の憧れを抱いた人も多いんでしょうね。世間の風潮からいっちばん真逆な業態だもんねぇ…、あのわちゃわちゃは今一番渇望されてる事だもんねぇ…。

また不動産クラスタの一部も民泊に興味を持ちだしたりしてて、結局ほとぼり覚めれば勝手にこういった業界はまた戻るんだなと改めて思いました。

今回のコロナ禍において、既存のゲストハウスは撤退が相次ぎ、営業を続けた宿も大々的には客を呼び込みもできず、それ以前に客自体が全くおらず、仕方なしに営業形態を変えた所も多いというのも既に以前の記事で書いた通りです。

しかしあの記事を投稿した頃と違うのは、ワクチンが予想以上の速さで接種され、mRNAワクチンなるものが想像以上の効き目を示し、既に海外では感染者や死者数激減、ノーマスクOKなどと目に見える形で続々朗報が届き、長いトンネルの出口が見えた感があります。

おそらくですが、これまでの2020年初頭から続いた下落トレンドは今まさに底を打ち、そろそろ上昇トレンドへと転換する最中だと私は勝手に考えます。確実に「売り」から「買い」「仕込み」の段階には入ったと、断言はしないですがいい加減な予想屋くらいの言い切りはします(笑)

と言うわけで旅行者が戻りだした時、ゲストハウスはどうなっていくのか?どうするのがいいのか?私の足りない頭と知識と経験(全部足りないですね)で考えてみました!

アフターコロナのゲストハウス

コロナ後にも残るであろう感染への意識

このコロナ騒動で、何より他人をバイキン扱いする風潮ってのがすっかり出来上がって、除菌だ消毒だ、その定義すらよくわかってないクセにイチイチ騒いで根拠無視の、やる事に意味があるみたいな「感染対策」とやらが大手を振ってるわけですが(インフルエンザの種のうち2種くらいがこの感染対策とやらのお陰で絶滅したかもしれないそうで、全てが無意味とは言いませんがw)この風潮って多分コロナが終わっても市井の人々の中に根深く残ると思うんですよね。
飲酒運転がみんなやってて捕まりもしなかった、違反という意識すら軽かった時から数年で、殺人と同義の重大犯罪になったような経過を辿る感じというか。
心のどこかには絶対今後も「感染対策」という「概念」が引っかかって生きていく事になると思うんです。コロナを気にしてた人なら気にしてた人ほど、その傾向は強いでしょう。

となると、新型コロナが単なる風邪となった後も、ゲストハウス…とりわけドミトリーなんてのは、そういう風潮に毒された人たちには忌避されるだろうと言うのは想像つきますね。

その一方で、そういった事を気にしない人、疾患の流行なんてのは人間、てか動物としてはままある事だと思う人、無頓着な人w、そういった、何と言うか、良くも悪くも大らかだったり、病気なんて自然の摂理と思ってる人だったりは、ギスギスした上っ面な「キレイごと」でしかない素人感染対策や過剰な潔癖主義に嫌気がさし、2020年以前の「あの頃」のままのゲストハウスを求める「ニーズ」が再興するんじゃないかとか思います。
(これはゲストハウスに限らず、さまざまな所で棲み分けがされていくかもしれません。)

苦戦するゲストハウスとその対策?

上記を踏まえ今後の日本のゲストハウスシーンを考えると、インバウンドをゴリゴリ受けてた旅宿はまたそのままでもある程度需要は戻ると思います。
米、亜、欧、どこが最初か?どこが最後か?いつになるかは分かりませんが、需要は戻るでしょう。インバウンドメインで受けてた民泊なんかも同様ですね。
あれだけ外国人観光客が来てたんですから、コロナで海外はやめようという人が増えたとしても多分客足は戻りますよ。むしろ日本人よりコロナ被害がキツかった分、開放感も日本人以上になるんじゃないかと。

次に需要は戻るであろう所は、日本人が主なれど一人旅に特化していたゲストハウスやライダーハウスでしょう。特に地域がどーとか変なお題目唱えてない所というか、好きでやってたような所。
泊まる人もある意味割り切ってるというか、望んで泊まってるというか、そんな宿ですね。多分コロナについても割り切って考えてる方が多いと考えられます(偏見w)。
もともと宿泊者は少なくて宿一本でやってる人が少ないのもこのカテゴリですし、そのため生き残ってる宿が大半だろうから回復も早そうです。

問題は最近主流で目立つ、特にバックパッカーや国内一人旅ではない日本人をメイン客層としてた所ですよね。地域おこし系の宿は大体そうでしょう。この手の宿は苦戦強いられるんじゃないですか?
地域おこしだなんだと意識高めな意味づけをして日本人相手にゲストハウスをやってた宿、コロナで厳しいからとターゲットを日本人のグループとかテレワークのビジネスマンとかに変えちゃった宿ですね。全室個室に改装しちゃったりしてたら特に。多分元に戻しても、コロナの時についたイメージは払拭できない気がします。

苦戦というのは客足もそうですがその営業スタイルがさらに重要で、何の事かというと、コロナが終わったとは言え「え?あのパンデミックの後なのに感染対策続けてないの?」とか言われちゃったとき、上記の宿は「いやいやウチはゲストハウスだから」とか、言えないですよね。今までやってたんですしその上で来る客層を開拓しちゃったんですから。

なのでコロナ以降は大変なんじゃないかと。それこそもうゲストハウスって名前は捨てて、民宿とかスモールホテルに鞍替えした方がいいと思いますよ。
そういった宿は感染対策やコロナ下での集客のために変えた設備やら客層はすでにゲストハウスの定義(なんてものは無いですが大体の感覚として)から外れてるでしょうし、何なら利益率もそっちに振った方がいい説まであるんじゃないですかね?

どちらの宿も、もうコロナは終わったからと個室をドミトリーに戻したりするのは悪手のような気がします。以前スモールホテルと云々と記事を書きましたが、これら宿はまさにそこへ行くためのステージにいるんじゃないのかなと思います。

ツイッターじゃ言えない危ない話w(ゲストハウスランク以上の宿の新たなカテゴリー)
前回記事はお蔵入りなので、今回は特に危なくないですw さあシリーズ2回目です。前回記事で書いたように、本来ならこれはシリーズ3作目なのです...

こういったイメージ付けちゃった宿は、もうスモールホテルの土俵に上がってった方が、棲み分けという意味でも、「オールドスクールなゲストハウス」にも、そういった「コロナ対策した宿」にも、OTA等から宿を検索する旅行者の立場でも、全てに於いていいような気がします。

  • オールドスクールゲストハウス = 旅宿・理解してる人だけが泊まる。
  • ゲストハウス上がりスモールホテル = 一般の方へも間口を広く。ゲストハウスの呼称は外す。

この上記の棲み分けは重要だと思います。今「コロナ対策」をしてる宿々のやっている事はあくまでコロナ下における緊急対策みたいなもので、これをこのまま「ゲストハウス」の名の下に今後も継続されたのでは、ただでさえ毀損されている元来の「ゲストハウス=簡易で安価な宿」という概念がさらに破壊されてしまいますから!

もちろんすべて元に戻して従前のゲストハウス、ドミトリー宿として再開もいいと思いますが、その際はしばらく以前開拓した客層からのクレーム、低評価は覚悟しないといけないでしょうね。
いいとこ取りでバッパーも日本人団体やワーケーションもどっちも受け入れられないか?と思う人もいるでしょうが、いろいろ厳しいと思いますよ。てか無理だと思いますし、どっちの層に対してもミスマッチ、失礼になるでしょうね。あえてそうするってなら止めませんが。

今までのゲストハウスも覚悟が必要か?

逆説的に、従前のスタイルのままでまたゲストハウスをやっていこうという宿においても、実際には清掃、消毒を徹底していても、「感染対策について意識の低い不潔な宿」という烙印を押される覚悟は必要となるということですね。まあ客の合う合わないの棲み分けが出来ると思えば悪いことでもなかったりしますが、変な風評被害立てられたら面倒くさいですが。

現にコロナ前でも、ここまで数を増やし楽天トラベルやBooking.comにバンバンゲストハウスが出るようになったせいで、旅行者からは「ドミトリー宿が出てくるのウザい」「知らない人と設備共用とか無理」などという、要は他者との距離の近さを否定する意見が割と少なくない量ありましたからね。そこへこの、他人と他人をデバイドするのが正義となったコロナのせいで、そういった考えの人はさらに増えるでしょう。風当りが強くなるのは想像つきます。
まあバッパー宿の宿主さんはそんなの上等どこ吹く風、嫌なら他へどうぞ~でしょうけどね(笑)。

「ゲストハウス」は結局サブカルへ回帰

ゲストハウスなんてのは、結局アングラ・サブカルの範疇だと私は勝手に思ってて、このコロナで生じた前述の意識のせいで結局元の古巣に戻るというか、「ああ結局ゲストハウスなんてのは好き者が好き者に対してやるニッチな商売(サブカルチャー)なんだな」というのがより鮮明になるんじゃないかと。

今まではゲストハウス界の各方面が地方創生から人的交流など、堅実な事からキラキラまで盛り込んで、盛んにメジャーに打って出ようとしましたが、それは「スモールホテル」界隈にすっかり全取りされちゃいましたからね(笑)。

「ゲストハウス」って言葉がキャッチー過ぎて、濫用乱発されて、その割に実入りは少なすぎて、その結果が「今」って感じですよね…。コロナがトドメを刺した感あります。

地方だ空き家だのお題目を抱えて何かしたい人は、一度「ゲストハウス」って言葉から離れてみたら、見えてくる物があるかもしれませんよ。別に町おこしや空き家活用するのに宿やるなら、ゲストハウスじゃなくても、ペンションでも旅館でも民宿でも一棟貸しでもいいわけで、てか賃貸物件にしたっていいわけで、そっちの方が儲からないゲストハウスなんかより地域に落ちるお金も多くなりますよ?
前例あってラクそうで楽しそうでキャッチーで流行ってるから「ゲストハウス」って言いたかっただけでしょ?(笑)

またお題目抱えてなくても、ゲストハウスやったはいいものの食っていけず、各宿々が収入のため違う客層への訴求含めさまざまな方面に手を出してしまったのもこのゲストハウスシーンのカオス化に拍車かけた面は否定できませんし(意識高いお題目ゲストハウスとは違い、世界から見たときに日本のゲストハウスの独自性という意味ではこれは悪いこととは一概に言えませんが)、このコロナで投資系ゲストハウス、民泊が大体撤退して、もう好き者しかゲストハウスシーンに残ってないと言えますし、このコロナ騒動が良くも悪くもゲストハウス業界の原点回帰への切っ掛けになるかもしれないなとぼんやり思うわけです。

まあフタ開けてみなけりゃどうなるかは分かりませんけどね。これは私が勝手に思っただけですから。結局また再興したインバウンド当て込んで誰彼構わず参入して元の木阿弥だったりしてwww

まとめ

さあ文章ふっ散らかったのでまとめます!

ゲストハウスはこれから再興する、ただし人々の意識が「感染対策」に毒され尾を引くだろうと予想されるので、人と人とが近いゲストハウスは今後さらなる割り切りが必要。

コロナ禍で客層やスタイル変えたり、お題目抱えて日本人向けにやってる宿はもう昔のイメージには戻れない可能性が高い。ゲストハウスから離れて上のステージへ行くのが吉。

ゲストハウスは所詮サブカルな旅宿。アフターコロナは原点回帰するかも?

「ゲストハウス」という言葉がキャッチー過ぎる割に実入りは無い。意識高い事をして結果出したい連中は、「ゲストハウス」からいい加減離れなさい。

はい。疲れましたね。文章を書くのは疲れます。てかまとめりゃたったコレだけの事です。どうも文字数が多くなってしまうんですよ。国語の勉強したい(笑)。

さてそろそろ自分の宿も考えないとですね。ウチはコロナ明けたら、またドミトリー有りの一人旅宿として黙々とゲストハウスをやるのみですわ。

まあでも、今回のコロナのせいで、いつまでやれるかな…なんてのは更に深く思った所もありまして、建物も実は結構ボロくて10年無理かなぁとか思ってるのもあったりで、まあ今後どうすっかなぁ…ってのは考えますが、それはまた別の機会に気が向いたら記事にしたいと思います。

では皆様熱中症とコロナにはお気をつけて、梅雨を乗り切りましょう!