ゲストハウスは無期限休業（実質閉店）にします…

いやー参りました。緊急事態宣言、千葉県延長ですってよ。エリア内を見れば、9月の連休もまだまだ予約とれます。これが現実ですね。

去年の夏～秋あたり、ちょっと感染者数落ち着いてなんか一瞬みんながコロナ忘れた時期あったじゃないですか。ゲストハウスを再開するなら完全にあそこがジャストなタイミングでしたね。その頃私何してたかと言うと、違う仕事してました(笑)
そしてその後もゲストハウスが近いうち再開できるつもりで、レンタカーなんか許可取って購入したりしてたんですよ。バカでしょマジ(笑)

まあだって、あのまま終わると思ったよね…まさか年を跨いで夏、そして秋にまだまだ緊急事態宣言なんて考えてもいなかったよね…。まさかこの程度でホントに医療崩壊するとは思わなかったよね。余力が無いのは知ってたけど、実際の話聞くとビックリで。何なのこのデルタ株って？(笑)

やってもいないゲストハウスに消えていったお金、もう莫大な額です。ワタクシもうお金ありません。ほんとヤバイ。
かろうじて収入はあるんで生きてはいられますが、そちらもこの所余裕が無い。この辺で何かしら見通し立てないと、いよいよマズい領域なわけです。

そんなワケで色々考えたんですが、もうこうなると、少しでも収入を増やす…ってより出血を止めないとマズいです。無駄に家賃を食ってるゲストハウスに、少し働いてもらわないといけません。いやお前がもっと働けよって言わないで(笑)

ただ、そうなるとどうしてもしなければならないのは「感染対策」。もうコロナにピリピリムードのこちらで、従前のゲストハウスはやれません。どうしても「感染対策してます」としないと無理。近所から怒られ、私の周囲もみんな会ってくれなくなると思います(笑)
しかし感染対策するとなると…、客にマスクさせ共用スペースは間隔あけたり、ついたて立て大声出すなといい、飲食も控えさせないとなりません。
でもそんなゲストハウスあり得ないでしょ。そんなゲストハウス楽しいですか？と。てかそれゲストハウスって言っていいの？と。

コント「こんなゲストハウスは嫌だ」

• ゲストが全員マスクしてて誰も会話しない
• どんな宿主かと楽しみに行ったら無人チェックインだった
• 個室だと言われ通された部屋は誰もいない貸切ドミトリーだった
• チェックイン時にいきなり手を消毒され熱を測られ病人扱いされた
• 多様性を尊重されるかと思ったらスタッフが全員ワクチン強制されてた
• なぜか日本人団体がドミトリーを貸切で宴会をしてて一人旅の居場所は無かった
• 宿主がビニールシートの向こうにいてマスクしてて不気味
• 共用スペースが区切られ一蘭かと思った
• 一蘭だと思ってラーメン食ってたら部屋で食えと言われた
• みんなマスクして会話も無かったので、顔も覚えておらず何の思い出もない
• 次はオンライン宿泊で！と旅行そのものを否定された
• 正直これなら快活クラブでよかった…

でもこれコントじゃないんすよね。本気で今日本のゲストハウスがやってる事なんすよ？ガッカリですねホント。でもウチも営業するならこういうのやらなきゃいけないんですよ。ウンザリっすよ（流石に意味の無い受付ビニールとかオンライン宿泊とかはやらないけどｗｗｗ）。かと言って、ノー対策でやって、NAMIMONOGATARI系の人とか、陰謀論入ってる面倒な人呼んじゃってもアレだし、ねぇ…(笑)

これまでは…そんなゲストハウスはクソほど嫌なので、そんなんだったらいっそ閉めて、感染流行前みたいに戻ったら再開しましょう、と考えていました。しかしま～あ、ここまでこの状況が続くと、もう経済的に限界です。少し建物に働いてもらうしかない。となると結論としては、「ゲストハウス、辞めます」ってなっちゃいますね…。

どうせドミトリー宿のままでは…、今回流行中のデルタ株は空気感染するというし(実際ドミでクラスター出てますし）、感染対策など取れっこない。
私4年前まで現役看護師でしたんで、その辺は叩きこまれてまして、そこらの「感染対策を徹底」とか威張ってる宿より確実な知識があります(笑)。
ゲストハウスに限らず、共用部のある宿では徹底した感染対策なんて限界あるよ？みんなポジショントーク少し控えたら？とすら思います。
まあ徹底できないからと言って、それで新型コロナが即出るかって言ったらおそらく稀でしょう（もしそんなのが頻発するならコンビニのトイレなんかとっくに借りられなくなってるはずですね）。
お客の方も感染症に対する意識は高まってるし、実際宿で出たって話は0じゃないけど少ないし（まあ宿で伝ったって証拠が無いからってのもありますけどね）。
ただ、知ってか知らずかそれに甘えて「感染対策を徹底してます」とか言っちゃうのってどうなの？感染対策ってそんな甘くねぇよ？ってのは元本職としてこのコロナ始まってからずーっと思ってますね。

まあそれはどうでもいいとして、そんな状況なのでドミも廃止して個室化、共用部はとりあえず出来る範囲の最善の対策で勘弁してもらおう（実際「宿泊施設における新型コロナウイル
ス対応ガイドライン」では共用部は消毒すりゃOKになってますから）、てかこのご時世なんでお客さんにも「色々」協力してもらおう、となるので、必然的にそこまでしたらそれはゲストハウスじゃなくなる…「コント、こんなゲストハウスは嫌だ」になってしまうと、そういうワケです。
全室個室化、交流も制限なんてのは、ゲストハウスってカテゴリーから外れちゃいますからね。それなのに散々ゲストハウスについて講釈垂れてきたワタクシがそれを安易にゲストハウスと名乗っちゃ示しつかないでしょ！ってハナシ。

そんなんで一年半耐えてきて、いよいよ限界きて、ゲストハウスの看板は降ろして小さな個室宿として再起をはかろうという算段です。負けましたね、デルタ株に。

本来なら、とうに撤退した方がよかったんです。少なくともオリンピックが無観客となった時点がデッドラインだった気がします。ただ、ウチはどうにもすぐ撤退するには難しい状況でして（前にも書いた通り建物1Fを違う事業の倉庫にしてるため）。

今後、とりあえず感染者数は減少傾向で、死者数も9月中には落ち着いて、10月にはひとまず小康状態になりそうですね。去年もそうだったので。
しかし去年と一緒の経過だとすると、秋～冬には第６波に突入となるので、今度は感染者数：東京10000人/日、千葉5000人/日とかなるかもしれません。最悪の想定ですよ最悪の。だってワクチンの効果そろそろ切れるっていうし、もうお年寄り中心にワクチン打ったから無敵だぜヒャッハーしてる人マジで沢山いるし(笑)
そうなったらいくら改装して感染対策取ったところで、また宿は休業となるでしょう。多分客なんか来ないですから。まあなんないとは思いますけど、この所予想は悪い方に当たりますから…。

現に今だって南房総の1人～2人で止まれる同規模の民宿、小規模ホテルなんか見ても、9月連休はまだまだ空きがあります。明後日から連休ですよ？となると平日なんて推して知るべしです。
正直なハナシ、これリフォームしても意味ないんじゃ？やってもしょうがないんじゃ？って考えが頻繁に頭をよぎります。
とりあえず、最小限（っても金かかるけど。もうこの投資が最後です。）のリフォームで宿を再開して、ダメならそれまで。これで私の腹は決まりました。

というわけで、ヤル気になりませんが、改装作業を進めています。良い頃合いを見て宿を再開できれば。ゲストハウスじゃないのが心残りですね。

しかしまあ、先月だか、「金持ちじゃないとコロナ後はゲストハウスできない」とか書いてた人いましたけど、アレ、コロナ後って言ったからおかしくて、コロナ中というか、コロナ禍では金が無いとゲストハウスは維持できない、なら何も間違ってませんでしたね。

マジで、1借金、2家賃、3専業、これに1つ～2つ当てはまったら、今この状況でゲストハウスの維持はかなり厳しいでしょう。
ウチは2に当てはまりました。3では無いですが、他の収入たって宿の収入も足してトータルでいくらの世界でしたから、宿が0どころかマイナスになるともう苦しいっす…。それが1年半ともなれば…。
逆を言えば、1金持ち、2自己所有物件、3複数収入、生き残るのはこの条件、特に1>>>>>2=3くらいの比率でしょう。身もフタもない話で考える必要もないですが、事実です(笑)

なのでこれから開業したい方、コロナの今は金が無いと詰みますが、コロナ後は金持ちじゃなくても開業できますからご安心下さい。コロナ前よりは難易度高くなりますが、そこは後行者の損として受け入れて下さい(笑)
（そもそも当該ツイートさぁ、致命的な間違いがあって、金持ちが良い立地でやる”個室宿”なんてそれもうゲストハウスって言わねぇんだけど…。あと安易にドミトリーを鍵つけて個室化すりゃいいとか、民泊は客がいなきゃ賃貸にすりゃいいとかさぁ…、まあ現場じゃない人間が机の上でアレコレ言うのは簡単だからね。）

そしてコロナ以降に書いてきた開業支援（する気あったのか）系？の記事中で、コロナ禍の今はゲストハウスやりたい人は仕込み時、とか何度か書きましたが、アレはデルタ株前のハナシです（最悪数年塩漬け覚悟せよ、とか注釈はその時でも入れた気はしますが）。今はまだ焦って仕込まなくていいと思います。
自分のやりたい宿のイメージを煮詰めつつ、今業界がどうなってるか、コロナの長期化でどうなっていくか、その後自分が宿をやるならどうするのが良いのか、定期的に答え合わせしながら、コロナ後にやりたいゲストハウス像をつくられたらよろしいかと。

正直コロナ後に書いた開業系の記事は消そうかなとも思ったんですが、ここに注釈入れてそのまま残しときます。

いやしかし、潰れるまでを記録する、「ゲストハウスなんてやってはいけない」という啓蒙、そんなコンセプトではじめたこのブログ、コロナによりにっちもさっちもいかなくなり、まさに身をもって地方のゲストハウスの現実をお伝えし終わるという、なんとも「有言実行」な終わり方となりました。

今後は私、ゲストハウス宿主じゃないんで、ひっそりと業界を観察しながら余生を送りたいと思います(笑)
また、何の心配もなくゲストハウスがやれる日が来るといいですね。私はその頃ゲストハウス再開するかどうか。もう年齢もそれなりですし(笑)もうゲストハウス業界も若い子がオモテに出て来る時代かなと思いますね。キラキラもそろそろ現実見えてきたでしょうし(笑)

とかいって年内でコロナ終わっちゃったりして。そしたら私何やってんですかね？相変わらず相場観の無い奴だ、だから仮想通貨で大損こくんだ、と笑ってください(笑)

最後に言いたい事は、「お金が欲しい」。ではまた！