※2022/8/16:こちらは非公開記事でしたが、なんか最近新規開業を煽る方々が業界にポツポツ出て来たので、注意喚起の意味も含めて再公開します!
専業でゲストハウスで食ってけるライン
開業したい人はまだまだいるようです
2020年、1月も終わります。早いですね。「1月2月3月」は「行く逃げる去る」と言うように、次に気が付いたら4月かもしれません(笑)
4月は「4ゅくはく業界が4ぬ」月にならないと良いですけどねw
9月の台風から始まり10月の増税、年末年始の活気の無さと潰れそうな宿の頼みの綱だったOYOの崩壊、そして今月の新型肺炎と、確実に宿業界を何か見えない力が仕留めに来てるとしか思えない不運っぷり。
なにがニーマルニーマルだよ。今年はオリンピック特需どころか、宿泊施設大量倒産の年なんじゃないの?って気がします。
さて、「キラキラ開業志望者は消えた」とこのブログで以前より書いている所ですが、まだまだ開業したい人は多いようで、なんだかユーチューブで開業について語ってる宿の方もおられますね…。
なので今回は超短く、ゲストハウスだけで食ってくにはどのくらい稼げばよいかを書きましょう。
後は皆様でご判断を!
ゲストハウス経営を数字で見てみる
もういきなりですが、数字でご説明します。
ゲストハウスの理想の運営
客単価:3,000円
年間宿泊数:2,000泊
売上:6,000,000円
はい。
この程度稼げれば食ってけますね。
家賃、光熱費、税金、生活費その他諸々払っても手元に100万円くらいは残るでしょう。
借金が無く、宿にそのまま住んでるなら、年収500万円のサラリーマンくらいの生活はできるはずです。借金返済があったらお金は残りませんが、貯金ができないだけで生活は十分やっていけます。
お、いけんじゃん?って思います?
この期に及んでこれを見て「行ける!」と思う人は居ないと思いますが。
行ける!と思ってしまった人は、下記の設問をやってみて下さい。それでも「行ける!」と思うなら、後はご自由にwww
設問その1
専業で食ってけるラインの宿泊数である2,000を365日で割ってみて下さい。
出て来た数字が1日あたりの宿泊客数です。どうです?多いですか少ないですか?
それだけの人数を自分の宿へ毎日呼べるって人だけ、専業ゲストハウスを考えて見ると良いでしょう。
定休日を取るなら、365からその日数分だけ引いてから計算して下さいね。数字が跳ね上がりますけど。
そして都市部で開業を考えてる方は単価3,000円は無理なんで2,000円で計算して下さいね。
さらに東京・大阪・福岡・金沢なら1,500円、京都で開業なら1,000円で計算しましょう。
いけるやん!って思ってしまった方はその2へどうぞ…
設問その2
あなたが開業を考えている場所と似た地方のゲストハウスをいくつかピックアップし、空室状況を見てみて下さい。
そしてその1で出て来た数字が達成可能かどうか判断してみて下さい。
大丈夫!行ける!と思ってしまった方、もう知りません。ご自由にどうぞ…
出て来た数字をどう思いますか?
さあどうですか?ヤル気になりましたか?それともヤル気が消えましたか?
前回の記事でヤル気のある人は応援したいと書いておいてこんな事書いて矛盾してますが、現実ですからお伝えはしておかないと。
てか、色んな人達が未だに開業を煽りますが、もうこの宿飽和状態に加え世の中の情勢までがマイナスになっている宿業界の昨今、私もこれから開業したい人達のために、他が言わないような事をお伝えしていければなと思っています。
今までは隠してたような情報も、小出しに公開していこうかなと。だってもはやそんな情報を出してマネされた所で、それだけで生き残れるような甘っちょろい状況じゃないんですもん(笑)
てかお前だってこれから宿再開するんでしょ?2000人も呼べると思ってんの?って人もいるかと思います。はい2000人も呼べませんし、そんな毎日働く気もありません。
だって俺、宿だけで食ってねぇもん(笑)
そう、地方でやるなら稼ぎは複数持たないと詰みます。まあそれも前から書いてた事ですが。
それでは全国の宿業界の皆様が新型肺炎終息までご無事でいられる事をお祈りしております。
私もゲストハウス再開を状況によっては延期します。
ホント、今年は正念場ですね…