月額4万円で全国に住み放題なサービスが！
クリスマスですね。私は歯医者と東京電力の立ち合いの予定で宿を休みにしていたら、日付を間違えていて結局無駄な休みになりました(笑)。
さて先日ネットを見ていると、コリビングサービスと銘打ち、月額4万円で全国にシェアハウス的に家を持てるというサービスが発表されていました。
スタートアップに携わる面々を見ると、まあ今時代の寵児とも言える方や企業が顔を並べ、その本気度が伺えます。
てかこれ、ちょっと前にいくつかのゲストハウスが参画したホステル泊り放題パスと真っ向バッティング、どころかシェアハウス的に使えるならコッチの方がよっぽどハイスペックな物になる気がします。
まだ詳細がわからないので何とも言えませんが、関わるメンツからも低クオリティなものは絶対出ないだろうし。
てかなんでこれに目が留まったかと言うと、以前こちらでも投稿した例のボロ物件、そんなに多拠点生活が流行ってんなら、これシェアハウスにしたらどうかなぁ？なんて考えていたんですよね。そこへこの大手とも言える方々のこのサービスの発表。うわぁこれいきなりガツンと来たなぁ、と(笑)。
「地域」系な方々の運営するゲストハウスとかシェアハウスのウリとも言える要素を、こうやって投資家や大手がブルドーザーのように刈り取っていくの、見てれば痛快ですが、細々やってる方はたまりませんね(笑)。
ウチのボロ物件のシェアハウス化の間取り計画。
ホントはこれでゲストハウスやれれば良かったんですが…
結局何をやってもよりデカいとこに刈り取られていくゲストハウス業界、てか資本主義
これ、プレス打ちまくって大々的に始めたゲストハウス泊まり放題パスがいざ実稼働しよう、って時にこんなのやられちゃたまりませんね。様子見ちゃう人出てくるでしょうね。
ウチは関わっていませんし、あのパスに加入できるようなしっかりした宿でもありませんから対岸の火事ですが、何だかあのパスに関わったホステル、ゲストハウスさんにはちょっと同情します。
東京の宿が発起人となった泊まり放題サービス意外にも、同時多発的にいくつかの企業や宿からもサブスプリクションの声があがりましたね。みんなマネコキ好きですよねぇ(笑)。
だーからゲストハウスはゲストハウスらしく、「その地域に訪れる旅人のための宿」、この一点のみで勝負するべきだったんです。もちろん地方じゃ大儲けなんてできませんから、半分好きでやる物です。
「地域」だの「関係人口」だの言った結果、こういったシェアサービスまでが敵となって襲い掛かってくるのです。
そりゃそうです地域を何とかしたいのはゲストハウス界隈の人たちだけではございませんから。
今現在そういうのは見られませんが、もし大手のホテルや旅館が「地域おこし」とか言い出して本腰入れられたら、ゲストハウスがやってる「地域おこし」なんて吹いて飛んでしまいますからね。
もしこのコリビングサービスとやらがそれなりにヒットしたら、雨後の筍の如く次々企業や起業家が参入しますよ。ちょっと落ちぶれ気味のホテルチェーンとかもやるかもしれません。てかこの関わるメンツで「失敗しましたー」ってなる気がしません。政府機関にまで通ずる人もいる時点で、もう成功しか見えない。
そうなった時、ちっちゃなゲストハウスが語る「地域おこし」なんて、微々たる影響力しか無いでしょう。
てかシェアリングエコノミーにゲストハウスって一見相性良さそうだけど、なんか違う気がするんですよね。まあ単純に多拠点生活としてシェアするなら、ドミじゃなくて個室の方が良いに決まってますし。
ゲストハウスなんてのは、旅人のため、そして自分の「好き」のためにやるものだと思います。「地域のため」とか「交流」とか「場づくり」とかは副次的な産物程度に考えるべき物で、それをウリにしちゃうのはどうなの？と。
結局今後生き残るゲストハウスって、宿主がビジネス的な目線じゃなく、ちょっと採算合わなくても楽しけりゃ良いかー！みたいな所、その宿主に魅力があってリピーターが多いところ、宿主自身が旅が大好き、そんな宿だと思うんです。
意識高い所やビジネス的な所は今後回復の見込みはなさそうな気がします。
さっさとどんどん淘汰されて、面白い宿や魅力的な宿だけ残ると良いですね…なんて来年で宿を潰す宿主の負け犬の遠吠えみたいでちょっとアレですが(笑)
てか言い訳するなら潰れるわけじゃないんですけどね。ビジネスに魂を売って運営形態を変えるわけです(笑)。だからウチは2月10日以降はゲストハウスと名乗りません！
いやでも、なんとか私も再開しますからね！お約束はできませんけど…だって…私やっぱりゲストハウスやりたいもん。なんて(笑)。
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