民泊新法と未登記物件と公務員と法律と

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2019年、本年もよろしくお願いいたします。

ゲストハウス運営も残り1カ月、その後は…

年が明けました。そして平成も終わりです。ウチのゲストハウスとしての営業もあと少し。

以前からお知らせしております通り、館山ウィールズゲストハウスは2月で営業を終了し、1日1組限定の宿へと形態を変更します。既に現状でも貸切予約は受け入れていますが、今後は貸切のみの宿となります。

名前も変更する予定で名付けについて悩んでいます。
お客様への年賀状というか閉店のご案内にも書いたのですが、そのまま「館山ウィールズコテージ」でいいかなーとも思ったのですが、1日1組の宿なら特にライダー向けをアピールする必要もないかなとも思い、名称を思案しているところです。もちろん団体ライダーさんのご利用は大歓迎です!
(あんなチラシというかお知らせのDMみたいな年賀状にも沢山のお客様よりご丁寧にお返事いただきました。本当にありがとうございます!嬉しかったです。ってさすがにブログは見てないか。)

ゲストハウスにつきましては、親類の物件を預かった事からそちらで再開出来ないかと検討しておりましたが、未登記部分の問題があり頓挫しているのは以前このブログでも書きました。

未登記部分アリ物件でのゲストハウス運営を民泊新法から攻めてみる

以前ライダーハウスをやるなら民泊新法もアリでは?という記事を書きました。その時に消防や不動産業界には色々と抜け道がありますね、みたいな事を書きましたが、なんと未登記建物についても抜け道らしきものがひっそり隠されていました。

Q.登記されている住宅において、増築をしており、増築部分が未登記である場合、未登記の増築部分が届出住宅に含まれている場合は、届出することができませんか?
A.届出住宅の所有者及び不動産番号が確認できる限りにおいて、登記されている住宅が増築をしており、増築部分が未登記である場合、未登記の増築部分が届出住宅に含まれている場合でも、届出することができます。

「民泊制度ポータルサイト よくあるご質問」より。

よくあるご質問 | 民泊制度ポータルサイト「minpaku」
2018年(平成30年)6月15日に施行される「住宅宿泊事業法(民泊新法)」に関する情報を掲載した政府の公式ウェブサイトです。よくあるご質問について紹介しています。

「増築部分が未登記」、これ正にウチの建物じゃないですか!

先日、いつもお世話になっているYawp!Backpackersのタクロウさんが冬休み中に館山にいらしてくださり、宿業界の楽しいお話を色々お伺いする事ができたのですが、話の中でタクロウさんも「民泊新法でやってみたら?」とのアドバイス。

というわけで、早速問い合わせてみましたよ!

国土交通省の民泊制度コールセンターに凸!

まずは上記の国土交通省が運営する民泊制度ポータルサイトの問い合わせ窓口「民泊制度コールセンター」に突撃です。

私「民泊をやりたいのですが、登記面積が約50㎡、未登記増築部分が約30㎡、用途は事務所だが台所、風呂、トイレはある。この建物はどう判断されますか?」

返ってきた答えはあっさりでした。

国交省担当者「元の建物が登記されていれば大丈夫です。用途が事務所でも100㎡以下で要件を満たすなら大丈夫です。

一瞬ガッツポーズしそうになりましたが、間髪入れず担当者が一言。

国交省担当者「お客様は千葉県なので今のところ上乗せの規制などはありませんが、今後検討しているという話を伺っています。県の方へも問い合わせて下さい。

おっと、また何だか嫌な予感がしますよ(笑)。

千葉県衛生指導課へも凸!

国交省のお言葉を無視するわけにもいきませんので千葉県の衛生指導課へ問い合わせてみました。すると…

千葉県担当者「届出は出来るんですが、不動産登記法が絡んできますので、増築部分の登記はしていただいた方が良いと思います。」

ホラ出た。こういう申請は絶対スムーズには行きません。必ず難癖つけてくるんですよね。

私「では現状未登記で届出している所は千葉県では無いという事ですか?」

千葉県担当者「無いかはわかりません。」

私「国は未登記でも良いって言ってるんですが、県はダメという事なんですか?」

千葉県担当者「届出はできますが、疑義が入ります。」

また出た。彼らはなぜこうやって専門用語みたいなの使って諦めるように仕向けるんですかね。ギギってなんだよギギって。俺の頭の中がギギギってなってるわ。

いくら届出はできると言っても、疑義だか何だか知りませんが変な照会かけられて、未登記部分を不動産登記法違反とかで突っ込まれたらどうにもなりませんからね。自己所有物件ならまだしも、親戚の物件ですから迷惑かける事になりますし。
まあ未登記で指導受けたって話今まで一度も聞いた事ありませんけど。

不動産登記法もそうですし、労働基準法もそうだけど、軽んじられてる法律多すぎじゃね?感ありますね。働き方改革じゃなくて、労基法を厳罰化しろよ、と。
飲酒運転とかあおり運転は大騒ぎしてすぐ厳罰化するくせに、死人が出まくってる「労働」については全然騒ぎませんよね。

閑話休題、しかし国が県へ気を遣って、県の方が権力振りかざす構図はおかしいですよね。
だったら今すぐ県内全部の未登記物件の所有者を全員告発しろや!できないならガタガタ言うな!すいません。感情的になりました。

だからこういう訴訟を起こされるんですよね。このニュース続編どうなったんでしょう。まさかクラファンやってるとは(笑)。

東京都中央区を被告として国賠訴訟を提起しました。 by 民泊に対する不必要な規制を減らしたい!
石原です。来たる10月19日付で東京地方裁判所において、東京都中央区を被告とした国家賠償請求訴訟を提起しました。180日規制を不当に104日に狭めるなど、中央区における住宅宿泊事業法施行条例が違法無効であることを主たる主張としております。対応方法を検討し...

まあこれ、県だけに限った事じゃないんですよね。私も館山ウィールズゲストハウスの申請で、彼ら公務員が法律を飛び越える瞬間をイヤって程何度も目の当たりにしました。その例も今回書いてみます。

私が見た簡易宿所の申請時に公務員が法律を飛び越えた事例

保健所編

館山ウィールズゲストハウスは定員7名です。
客室床面積合計は約27㎡です。

床面積33㎡以下、定員10人以下の簡易宿所は1人あたり3.3㎡を確保する必要があります。

27÷3.3=8.1818… あれ?8人いけるじゃん。

これも保健所の見解なんです。申請時に「8畳・4畳半・4畳半なので、3・2・2人かな~。」と一方的に部屋割りを決められたのです。

さらに、「本当はお風呂が1つだから5人、でも前例があるから7人許可出しましょう。」とか言われたし。
「じゃあシャワー一つ増設します。」と言ったら、「お客さんお風呂入りたいでしょ?」と。それ法律でも条令でもないじゃん、アナタの見解じゃん、と思っても口に出したら申請おりませんから、ぐっと我慢です(笑)。
てかゲストハウスじゃ湯船に入る客なんてめったにいねーし(笑)。

ちなみに後からよくよく調べたら、千葉県条例には厳格なお風呂の規定なぞありませんでした(笑)。

ちなみに今年度から担当の方が変わりました。それとなく床面積と定員について伺うと、

「3.3で割って8超えてるんですよね。なら8名大丈夫ですよ~。」

新しい担当の方が神様に見えました(笑)。

消防編

簡易宿所の申請で消防が一番面倒です。正直消防さえクリアすれば、8割終わったような物です(笑)。

その消防ですが、これまた面白い事になりました。

ウチは申請が面倒になるんで、ガスは一切使用していません。ボイラーは灯油です。
といっても定員7名のゲストハウスなんで、家庭用のボイラーで事足りますから、普通のノーリツの家庭用ボイラーでお湯を沸かしています。

申請時、このボイラーに消防から物言いが付きました。

詳細は忘れましたが、要は業務用の大きなボイラーだと色々対策や申請が必要なようですが、
ウチのは家庭用の普通のボイラーなので、消防の方も「法的な規制はありません。」と言い切りました。言い切りましたがその後、「一応図面を提出して下さい。」と。なんで?
仕方ありませんからせっせとボイラー室の図面を書きました。

そしてボイラー付属のゴムホースで灯油タンクとつないでいたら、「銅管を使って下さい。」と。これノーリツの純正の付属品なのですが…確かに屋外使用不可とは書いてましたが、ここポーチ内で日光も当たらないし…なんて言ってはいけません(笑)。素直に銅管で引き直します。

そして灯油タンク。200ℓを超えると「少量危険物貯蔵取扱所」という扱いになり消防が絡みますが、ウチのはよくある家庭用の90ℓタンク。

こちらも「法的な義務は無いのですが」と前置きされた後、「普通は灯油の流出防止壁を取り付けてもらってます。作ってください。」と。
ここで「え?法的な義務は無いんですよね?」なんて言ったら消防法令適合通知書がもらえませんから、グッと堪えてせっせとコンクリを練って壁を作ったわけです(笑)。

ひっでぇ造りです(笑)。

そして書類を再提出すると、「流出防止壁には雨が溜まったら出せるように排水コックが必要です。」とのこと。早く言ってよ。
マジいい加減にしろや?というのが顔に出たのかは分かりませんが、「まあ水を掻き出せるスコップなどを置いて下されば大丈夫です。」となり、無事申請は通りました。
なんか他にも「本来はタンク容量全部が入る容積で作ってもらって…」とか言ってましたが、まあいいでしょうとなりました。結局いいのかよ。

てかこんな私が適当に練ったコンクリの壁で良いん?機能はさておき、とりまあれば良いん?ホントに何なん?って関西芸人みたいになっていしまいます。

その他細かい事も色々言われました

忘れちゃいましたが、他にも細かい事色々言われましたよ。ただ、それら全部ツブして営業許可書を勝ち取りましたから、正直嬉しかったのと同時に「ザマミロ」という感情もありましたね(笑)。許可証さえ出てしまえば、後から多少の無理は言えますから。一度出した許可書を取り消されるなんて、よほど大事件を起こさない限り無いでしょうし(笑)。

頭には来ますが、自分で申請してこれら全てクリアしたので、達成感半端なかたったですね(笑)。

でもこれ、我々素人目には、結局公務員の責任逃れのために難癖つけてるだけとしか見えないんですよね。内情は知りませんが。

もし後から火事になったりしたら、「法的義務はないのですが、当方では指導をしていました。」って言えば責任問われませんからね。でもそれで法律超えちゃって良いんですかね。職権濫用とまでは言いませんけど、権力を持つって怖いですね(笑)。

権力を持って法律を超えた事を言って、平民どもがそれに従ってヘコヘコして「ご指導通りにしました」って何度も頭下げに来るの、ドSな人間だったらキモチいいだろうなぁ(笑)。

逆パターンになりますが、前述の未登記に関する事で言えば、国が未登記建物という不動産登記法違反の建物でもOKと法律を逆に歪めた見解を出しているのに、その下位組織である県が「不動産登記法は守れ」と国の言い分を正しているんですから、意味が分かりません。

民間だったら他へ頼めば良いんですが、役所だとそういうワケに行きませんからね。困ったものですね(笑)。

というわけで…

結局何するにしても、例のボロ物件は「未登記の増築部分」が悪さをするわけです。ホントどうしようも無いですね。

これじゃ空き家対策なんか進まないでしょうね。未登記の増築なんて腐るほどあるだろうし、何なら建物丸々未登記ってのも沢山ありますからね。で、国が緩和ともとれる見解を出しているのに、国より下の県や市町村が厳しい事言ってるっていう。何なんでしょうね。

まあ法律を守れよ、って言われちゃえばそれまでなんですけどね。いくら実効性の無い法律でも。

お金かければ全部解決しますが、金無いし。てかそんな金かけるなら、もっと館山駅に近い物件探すっての。

しかしこれ、私は既に1軒許可済みの物件でゲストハウスを運営している上でのハナシですからこんな悠長にブーブー文句たれる程度で済んでますが、一生懸命開業に向けて突っ走ってる人だったら、役所のさじ加減一つで計画が頓挫しちゃったら、私以上に悔しいだろうなぁ、と思いますね。

改めて、ゲストハウス開業ってのは思ったより大変です。一昨年の私、よくやったなぁ、と自画自賛(笑)。なんかもうあの勢いが無いんですよね。ヤル気だそう(笑)。

今年も面倒な1年になりそうです(笑)。

続き、結局建物は登記する事に!

民泊新法と旅館業法の一番の違い?そりゃそうだ。
民泊新法の申請絡みの情報って全然ネットに落ちてない 未登記増築アリ物件での民泊申請計画の続き さあ今年最初の連休なのに雨。新成人は大変で...
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