いよいよゲストハウス文化は終わりを迎えてしまうのか

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ついに開いたゲストハウス業界のパンドラの箱

さて本日も予約が無いので寝ようかな(笑)と思っていた矢先、いつものようにtwitterを徘徊していると、ギョッっとする投稿が目に留まりました。

ぐあ!ぐうの音も出ません。そうですよね。あれだけゲストハウスが乱立して、オシャレ感をやたら売りにして一般客の取り込みに躍起になってればそうなっちゃいますよね。

そしてこの投稿への引用RT

最近ホテル業界でお名前をよくお見かけする敏腕の方ですね。インフルエンサーと言っても良いでしょう。ゲストハウス界隈でも注目している人は多いようです。そんな著名な方から、とうとうドミトリーについて苦言が呈されてしまいました。

私も思わずツイッターにつぶやいてしまったのですが、今戦々恐々としています。とりあえず私のつぶやきも貼っておきます。

というわけで、私が9月に書いたブログです。

ゲストハウスのドミトリーは今後淘汰される?どころかゲストハウスが淘汰される?
これからはゲストハウスのドミトリーは厳しい? 先日twitterでチラッと見た中に、今後ドミトリーは厳しくなり、ツインの部屋が良いでしょう...

この時点で「ドミはもうキツイ」という事を何件かのゲストハウス関係の方がツイートしてらして、それを見て書いた記事です。私の予想として書いた事を下記に列記します。

  • ゲストハウスという物がキャズムを超えた。黎明期の交流目的の層にはウケたドミトリーも、その後流入してきた普通の旅行者には馴染まなかった

  • そもそも儲からないのにバンバン新規で増え続け、コモディティ化が激化。日本全国で生き残り合戦に突入した

  • 今後残るのは大手のデカい箱か人気宿のみ。その頃にはガラパゴス化し、今言われているゲストハウスという形態とは違うものになってるかも

  • 10年後、今の形態のゲストハウスは2010年代の徒花扱いになるかも

どうにもこれは現実となりそうです。
太字にした個所、まさに今こうなる予兆が出まくっています。

自分たちで掘り起こした金脈を奪われる。弱肉強食の世界ですね。

そもそも誤解を恐れず言えば、ゲストハウスは海外のホステルがベースとなっている物。バックパッカーを想定した一人旅向けの施設であり、そういう文化だったはずです。ところがいつの頃からか本来のスタイルを離れ、流行った宿のスタイルをマネして個人も業者も入り乱れてパクりまくった結果、オシャレだけどよく分かんないゲストハウスが乱立。

次々増えるゲストハウスは生き残りをかけて一般のオシャレな若者にアピールしまくり、ゲストハウスは旅行者にとってすっかり身近な物になった。しかしゲストハウスのほとんどはドミトリー。オシャレに敏感な女性も取り込んだは良いが、いくら一人旅とは言え女性は女性で「共同使用」「ドミトリー」なんてのには抵抗はあるでしょう。まあ男性だってそうですが。っていうか日本人の感性自体がそういう物に馴染まないでしょう。

そういった「一般客」とも呼べる人達が増えてくれば上記のような「オシャレで交流もしたいけど、何で揃いも揃ってそういう所はドミなんだよ!」って人も出て来るのは必然ですよね。

「いやゲストハウスってこういう物(ドミトリー)だから!そういう文化だから!」何て言ったって、お客様にしてみりゃそんな事関係ございません。しかもゲストハウスなんて100㎡以下で開業した所が多いでしょうから、どうしても費用や収益性や管理の都合を考えるとドミが最適解だし、今からそれを潰して風呂付個室にしようったって、面積的に無理だし、金だって無いでしょう。

従前のスタイル「バックパッカーのための宿」っていうのを忘れず、バッパーメインでやってるところは直ちに影響は無さそうです。しかし生き残りをかけて一般の人にアピールしまくった所は、結局自分たちで掘り起こした需要から出てきたニーズに答え切れなくなってきており、それを今まさに体力のあるホテル業界に掻っ攫われようとしているのです。何と言う皮肉な結果でしょう!

だーから「文化」って大事にしないといけませんよ、って事かもしれません。

結局バッパーメインでやってる本来のゲストハウス、ホステルもこういった宿たちがそのままツブれちゃえば良いけど原点回帰してきたらワリを食うわけで、迷惑な話ですよね。

この流れは地方のゲストハウスにだって波及してくる事は時間の問題なワケです。ゲストハウスぜーんぶ共倒れの可能性も高くなってきました。資本主義怖い(笑)。

この流れ、マジでゲストハウスオーナーとして目が離せません。ウチも来年で撤退ですが、意外と良い判断だったのかもしれません。そしてこれから開業しようって人!悪い事言いませんから、ドミトリー宿はやめましょうね(笑)。

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