「今月のtwitterで話題のキーワード」をゲストハウス目線で読み解く2021年3月創刊号

ゲストハウスクラスタツイッターまとめ?

緊急事態宣言明けました。既に動く人は動いており、解除になったからどうだという感じですが、まあポジティブなニュースとして捉えましょう(笑)。あまりツイッターでは話題にならなかったですが、一都三県だけの問題でしたからね。

というわけでツイッター、連日ゲストハウス&宿クラスタの方々が情報を持ち寄り自論を展開し喧々諤々で非常に参考になるんですが、次から次から押し寄せる情報の波に話題はどんどんタイムラインの彼方に追いやられてしまうので、ゆっくりじっくりその後も考えられるよう、目だったキーワードをあげ、ゲストハウス的な目線で私が好き勝手言ってメモしとこうというこの企画(笑)

他じゃよくあるまとめですが、ゲストハウス業界じゃ初じゃね?と(笑)
くだらない思い付きですが、お付き合いくだされば幸いです(笑)

オーバーブッキング問題

小規模個人宿泊施設運営側としては一番恐怖のオーバーブッキング。大きなホテルなどでは当たり前に行われるこの行為、ゲストハウスでは間違ってもやってはいけません(笑)しかし意図せずともダブルブッキングになってしまう事はありますね。

その対策について「近隣施設を案内すればよい」などとツイートした方がいたため火種が(笑)

まあそもそも、オーバーブックするほどの繁忙期なら他の施設も空き部屋なんかありませんよね。そして当日せっかく来た落ち度の無いお客に泊まれない事を突きつけ、対応するまで待たせ、路頭にまで迷わせるリスク考えたら安易に他へなんて言えないのは確かです。お客を金としてしか見てないならそれでいいのかもしれませんけどねw
そして私らゲストハウスはそもそも、「ゲストハウスそのものに来たい」というお客さんが多いわけですから、例えランク上のホテルに振り替えご案内してもそれでいいのか?という根本的な問題があるワケで。じゃあゲストハウス同士ならどうなのと言っても、地方ではゲストハウスはその地域に1軒とかザラなわけで、振り替えようがない!

なのでそもそもオーバーブッキングなんてやらかすもんじゃないっすね。だったら例えベッド1つ余らせたとしても、お客も自分もスッキリ気分よく1日は終えたいですね。

対策としては…、1室しか無い部屋や、ドミトリーの残り最後1ベッドの販売は本当に慎重にするべき(ハイシーズンは特に念を入れて)ですね。OTAによっちゃサイトコントローラー無視して予約ねじこみますから(Expediaに以前やられた)もう全て一旦売り止めにして、販売チャンネルを1つだけにするとか、直予約や当日飛び込み用に空けたままにしておくとかがいいんでしょうね。どうせそんな予約集中日なら販売先絞っても(ゲストハウスなら)直前予約入りますし。
あとはスタッフ部屋とかある宿なら、そこをその日だけ客室に転用ですかね。宿主やスタッフはその辺で寝てもらって(笑)勿論そのスタッフ部屋も客室として保健所に申請されてる必要はありますし、100㎡以下が多く部屋の余裕のない個人ゲストハウスじゃ現実的じゃないでしょうけど(笑)

いずれにせよ、どこのお宿さんも頭抱える問題でしょうが、ゲストハウスはそこらのホテルみたいなオペレーションは絶対しちゃダメという事だけは言えますね。ホテルマンや宿経営してない人間の言う事はこういう場合は聞いちゃだめっす。ゲストハウス宿主の言う事だけを信じましょう(笑)

どうなるGOTOトラベル

これもちょくちょく話題になりますね。多分中止のセンが濃厚ですが、政治が絡んでますからねぇ…。

ツイッター見てるとまあどの施設さんも従業員の方々も阿鼻叫喚の図でしたよね。よく挙げられた事象上げると…

  • 大幅な値引きにより、普段の金銭的な格付けランクより下の利用客や、普段旅行しない慣れてない人の多さによる「旅行リテラシー」的なものの低さ、ひっくるめて言うと「客層の荒れ」、それに伴う宿泊施設従業員への多大なるストレス
  • コロコロ変わる政策、降りてこない情報、そして宿よりテレビの方が先に情報を報道するため、お客からの問い合わせが殺到しこれまた宿泊施設従業員がストレス(笑)
  • クーポン管理発行など一切合切を末端の宿に押し付ける運用スタイル、OTAまで自分所の仕事を宿に押し付ける。降ってわいた特需+客層の荒れでストレスマックスな所に押し付けられた余計な事務仕事
  • 消費者がGOTO慣れすることで値引きが当たり前になってしまい、先々の需要、価格付けへマイナスの影響が多大に考えられる
  • 新型コロナ流行下の中で、感染症対策とは真逆の政策なので、感染症を広げた犯人扱いとなり、宿泊業界へのイメージダウン、風評被害の元になってしまった
  • 結局フタ開けてみりゃ星○とかの高級宿と、委託された電○とかが儲かっただけの話だった(笑)

私自身はこんなのもう中止でいいと思いますけどね。業界の意見も中止の方向に傾いて見えますし、世間じゃ話題にも出なくなりましたし。
どっちにしろウチはどうせ参画する気無いし。感染症対策なんてゲストハウスじゃ土台無理なハナシですし。てかマスクしてビニール垂らして衝立置いて、アルコールシュッシュッしてまでゲストハウス泊まりたいかと(笑)

しっかし期待のワクチンもはじまったのに相変わらずテレビは恐怖を煽りまくり、第5波とか言い出しましたね。なんだかなぁ…。まああんなワクチンだってせいぜい気休め程度ですけどね(笑)

ゲストハウス業界に活気が戻るのはまだまだ先になりそうです。

仮予約、仮抑え対策

これも繁忙期になると問題になる物ですね。(※注:以下はどちらかというとゲストハウスの一人客より、2人以上~グループの客を受ける宿でのハナシになってきます)

行きたい日を全て予約して、最終的に他をキャンセルし予約を確保する行為ですね。システム的には問題ないのですが、マナー的にどうなの?という。中国の零細旅行会社がよくやるらしいですが(あいつらキャンセルすらしねぇからな)、ハイシーズンの一部の日本人も大概ですよ。
宿側からしてみれば、ずーっと予約が入った状態になるので他の人への販売機会損失が凄いですし、それで最後の最後で全てキャンセルされ、予約が埋まらないままなんて事も。
おそらくあまりにひどい場合は訴訟すりゃ勝てるんじゃないかと思いますが、そこまで訴訟沙汰にする手間もお金も考えると、泣き寝入りっすよねぇ。

ネット予約だけじゃなく、電話予約とかでも、ほんとナチュラルに「とりあえず仮予約で…」とか言う人沢山いますからね。じゃあ手付金払えや?ですよね普通は(笑)
粛々と「出来ません、全てお決まりになってからご予約下さい」と断るだけですが。

対策はもう簡単で、予約集中日(連休とか)は「全て事前決済&キャンセル料は予約後すぐ発生」にするとか、部屋出しを直前にするとか、こちらも超絶強気でいくしかないですね。どうせ連休とかは埋まりますから、強気で大丈夫っす(笑)

特にOTAだと「事前決済のみキャンセル料即発生」の効果は絶大で、よく見ずに仮抑えした人がキャンセル料即発生に気づき慌てて電話してきて「間違えました消してください~」って泣き入れてきたりしますから(笑)

まあお客の立場になれば、日程がハッキリしないので仮抑えしたくなる気持ちは分からんでもないですけどね。特に団体旅行とかになると、グループ内に必ず一人は我儘な野郎がいますから(その日は仕事がさ~、直前までわかんないし~とか言う地獄のミサワみたいなヤツ必ずいません?じゃあオメェ来なくていいよって言いたくなりますよねw)、幹事さんの苦労も分かりますし。
でもこっちも商売ですから、他の人でも予約は普通に埋まる以上そこまで面倒見切れないってのもありますし。オフシーズンの平日とかなら柔軟にできますけどねぇ…。

星○の社長もよく言うように、こちらもお値段最高値にしてる連休のお部屋を予約争奪戦して消耗してまで旅行しなくても、最安値な平日に皆さまで有給でもお取り頂いたらいかがでしょうか?と言いたい所ですね(笑)。でも、仮に平日旅行が可能でも、あの連休で回りが出だしてる混雑の中敢えて行く方がいいって人が大半なんでしょうね。右に倣えというか、旅行に行きたいってより連休に出かけたって事実が欲しいだけというか。
B型の私は連休の混雑の中出かけるなんてマジムリで、連休はお仕事でちょうどいいっすけどね。

まあでもこれ、一般的な2人以上を受け入れる宿泊施設では多く問題になりますが、ゲストハウス、特にドミトリー予約の一人旅だとこういう仮予約とか言う人は少ない気はします(予約とキャンセルを繰り返す人、いることはいますが、ドミの1ベッド押さえられたくらいならそこまで問題にもならないw)。そして多人数向けの場合は直前キャンセル喰らうともうそこに予約は入りにくくなりますが、ゲストハウスの一人旅のお客さんだと繁忙期なら当日夜中とかにも予約入りますから、そこまで過敏になる事もないかなって気はします。むしろ上に書いたオーバーブッキングの方を注意すべきかなと。

そうそう、このブログ、開業希望者の方にも沢山閲覧いただいて、私自身もそういった方向けに書いてる感じあるんで、ゲストハウスだと~って注釈多いついでに毒吐くと、ゲストハウスと普通のホテル旅館とは似て非なる物で、宿の運営をドヤドヤ語る人ツイッターでチラホラ見られますが、相手しなくていいっすよw
ゲストハウスにはゲストハウスの運営がありますからね。個人ゲストハウスやりたいなら、大箱ホステルとか勤務してた人の意見も話半分でいいっすよ。彼らはどうしてもマインドがホテルマンと一緒ですから、雇われですからね。
※敢えて注釈入れると、これバカにしてるんじゃなくてね、雇われと自営は全然違うよってのが言いたいだけですからね。両方やった人の意見なら全然参考にしていいと思いますが、どうも自営した事ないのに大箱ホステルのノリをドヤるホステル勤め人がいるもんでね…。
個人宿でヘルパーとかしてた人の意見なら参考になりそうですが、そういうノウハウ語る方はあまり見かけないんですよねぇ(笑)

てか個人で好きにやるんだから、答えなんてなくて、連休は俺も遊びたいから宿閉めちゃう!とかでもいいんすよ。誰に何言われるもんじゃないっす。

話ズレましたけど、まあ連休は気を使うよって事です(笑)

千葉県知事選

千葉県民の私、別に言う事ありません。予想通りの結果です。
結局40年前から赤尾敏氏が訴えてる通り、変わらないマスコミの選挙ですね。テレビが真っ先に「現職千葉市長が立候補表明!」を報道し、他は一切報道しなかったので、その隠れ維新候補が当選です。二位の自民党推薦候補にトリプル超えてクアドラプルスコア付けて当選です。行く意味ねぇこんな選挙www


昭和から令和になっても、この人の言ってる通りのまま(笑)
自民党のくだりの字幕不明箇所、「大きい灸を据える」って言ってますね。その後マスコミに乗せられ灸を据えた結果…また自民党ですが(笑)まあ右から見たら灸を据えられ返り咲いた安倍ちゃんは及第点以上ではあったのかな。右からみたら(笑)

東京都知事選を賑わせた、それこそ赤尾敏氏からマック赤坂氏、外山恒一氏、ドクター中松氏等の先駆者、その後のN国党までの「泡沫候補」までは面白かったですが、今回の千葉は何ですか。二番煎じ三番煎じなら、もっと面白い事してくださいよ…。N国党までは一応イシューというか思想信条があったじゃないですが、今回のは何ですか…(二回目)。千葉に目を付けたのはよかったですけどね。
ただ、某コロナは風邪の方、こんな南房総のド僻地の公民館とかにまでちゃんとポスター貼ってあったんですよ。得票数は他の泡沫候補と変わんないのに。なんだこの組織力は!とそこにはビックリしました(笑)

一棟貸しに最適なOTA

これ、隠さず書くと「ACO」なんですよね。流石に私自身が一棟貸しやってた時はこんな強いサイト、他人に教えたくないんで書きませんでしたが(書いたっけ?)、一棟貸しはもう圧倒的にACOからしか予約入りません。ACOだけで十分です。ウチは「ACO9・楽天1・Airbnb0」でした。

まあこれ、ウチが南房総という「首都圏からの日本人グループかつお手軽旅行なライト層」という需要が一番ある場所だったので、そういった方が一番検索に使うであろうGoogle検索に強いACOが圧倒的なのは想像つきます。
なので旅行ガチ勢が多い沖縄含めた離島だったり、インバウンド主軸とかだと違ってくると思いますけど、関東圏内の一棟貸しには絶大な力を発揮すると思います。

OTAってより情報掲載サイト的な感じで、要は一棟貸し宿のウェブカタログに載せてもらうって感じですね。なのでやり取りは全て宿とお客さんの直でやるので(千葉県の場合定額制なので都度の手数料は無い)、そこがちょっと手間はありますね。

上記の仮抑え問題も、大体のACO参画施設は、「予約から○○日以内に事前決済」としてるのがほとんどですから、仮抑えとかも無い、というかこちらが「いいですよ」といわないと出来ない仕組みですね。
直のやり取りだからといって大きなトラブルやドタキャンなどはほぼ無かったですね。むしろ直接やり取り&完全事前決済だからトラブりようが無いのかも。期限までに入金無ければ強制キャンセルですし。むしろ仮抑えできちゃう楽天とかのOTAに同時に部屋出しするのが邪魔に思えてしまいます(笑)Airbnb?あんなお客まで手数料取られるなら完全定額&お客負担手数料0のACO一択でいいでしょう(笑)(今お客の手数料なくなったんですね。Yawp!タクロウさんからご指摘ありましたありがとうございます!)

まあゲストハウスには関係ないハナシっすね。でもコロナのせいで貸切やってるゲストハウスはACO、条件に合えば検討する価値あるかと。

てか一棟貸しのノウハウ、知りたいですか?需要あれば書きますけど、ゲストハウスと違ってもっとビジネス味が強くなるから、あんまり教えたくないなぁ…(笑)
(てかACOから宣伝料もらいたいわw)

とりあえず今回はこんなもんっすかねぇ…

というわけで第一回目、ゲストハウスクラスタツイッターで話題のキーワードをピックアップし読み解く(言う度タイトルが変わってる)3月創刊号、いかがでしたか?

他にも「こんな話題あったよ!」があればどしどしリクエスト下さい!そういや全然話題になんなかった「OYOとうとう日本撤退」とか、某Yさんの哀愁を感じずにはいられなかった「独身男性が過ごしやすい宿とは」とかありましたね。また機会があればそれらも記事にしたいと思います(笑)

それではまた来月お会いいたしましょう!