2020年・地方のゲストハウス事情と、それでも開業したい方へお詫び(笑)

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昨今の地方ゲストハウスの事情

都市部の価格崩壊を尻目に高値安定の地方ゲストハウスですが…

年末年始より業界内を賑わせている1泊ワンコイン問題、とうとう京都は300円台を記録し、東京は700円台の瞬間風速を記録、その後も大手老舗ホステルは常時1000円くらいですね。

そんな都市部を尻目に地方へと目をやると、ワンコイン?ナニソレ?ゲストハウスってそんな安いもんじゃ無くね?といった感じで、3000円台の宿がゴロゴロ。

大体3000円~3500円あたりがボリュームゾーンであり、2900円だと割安感があり、4000円台もチラホラあり、中には7300円+暖房費300円なんて所も!!

流石に7000円台ともなると、それゲストハウスってよりなんか違うビジネスやってんじゃねぇの?って感じもしないでも無いですが(笑)、まあ最近の相場だと3500円くらいが平均って感じがします。

これは後発の宿なら後発ほど高値での運営となってる気がします。

まあ都市部と違って競争もありませんし、他に漫画喫茶もビジホもなければその値段でも十分妥当だとは思います。
えっ、ならこれからは地方で開業した方が良くね?なんて一瞬思ってしまいますが…

競争も無いような地方に人は来ません!!

言い切りました(笑)。いやホントそうですよ。私がいる南房総ですら、人は来ません。
都心から1時間半で、繁忙期はそれなりにお客さんいますが、それ以外はヒドイもんです。ホント最低限食っていけるかな厳しいかなってレベル。
なので少なくとも千葉県館山市レベルの立地条件、観光地化、知名度がなければかなり厳しい運営となるでしょう。同じ県内でも千葉県銚子市にゲストハウスがありそうで無いのはそういう事なんだと思います。

まあ館山市はウチが再開すればゲストハウスが2軒となりますから、そういう事です。最低限食ってけるかな~というような弱い所ですら誰かが食っていけてれば必ず競争が始まります。これ資本主義の常です。

今地方のゲストハウス、続々オープンしてて、もはや追っかけきれません。ネットやツイッターで色々検索してはホームページを見てるんですが、お隣茨城県なんて知りうる限り1件しかなかったのが、今や4軒~5軒はあるようです。おそらく全国がそんな状況でしょう。

未だにセミナーなどで地方での開業は煽られ続けているようですが、もはや千葉県館山市レベルの市町村かつ現在ゲストハウスが無くて、作ったら最低限食ってける程度の収入が得られる集客が期待できる地方って残ってますかね…。もう日本には無いような…。

これから開業を目指す方へお伝え(お詫び)したい事

ネガティブ発信から方向転換?

さあ地方のゲストハウスの現状について、ここまではまあいつものウチのブログの調子で書きました。なのでそんな事もう知ってるよ、って人も多いかと思います。

そうそんな内容で、私は今まで散々煽りました。ゲストハウスはもう終わりだ、日本の宿文化は自殺した、と。ネガティブな情報をクソミソに書き散らしました。

ウチに限らず、最近のネット上でのゲストハウス、ホステル側からの発信は、どこもネガティブなものばかりです。読んでて気持ちが暗くなってきます。
沸きあがるはずだったオリンピック前に宿泊業界どころか日本経済のこの急減速、オリンピックその物もあのグダグダっぷり、もう既存のシステム、既存の支配層が老朽化し限界にきているんだなというのを極右思想の私でもリベラルにならざるを得ない程実感します(笑)

冗談はさておき、私は散々そのネガティブを煽ったんですが、それは誰でも考えつく安易な「ゲストハウスde地域おこし」みたいなキラキラを排除するための物であり、諸々理解した上でそれでも宿を開業したいという人を排除する意図は決してありませんでした。
しかし最近、確実にウチのブログやツイッターを見たなコレみたいな「地方での開業否定発信」を見るようになり、このままでは上記のような真っ当な開業志望者までをも委縮させてしまう、これはイカン、と思い直しまして(笑)。

前にも書きましたが、注意書き、これって読む人は読まなくてもルールを守れる人であり、ルールを守れない人はハナからそんな物読まない、これが開業志望者にも当てはまる事があるんじゃなかろうかと。

現にキラキラは消えました。まあこれはあらかた開業できるまでのセンスのある人は開業し終わり、開業できもしないのにキラキラしてた連中が諦めブームが過ぎただけかとは思いますが(笑)。彼らは私のブログなんて見ていないでしょうしね。

一方で、私のブログを見て話を聞きに来てくれた方もいらっしゃいました。ウチが中断してから1年、今もまだあの方達は開業を目指してらっしゃるだろうか…。

キラキラした頭に花が咲いてる連中を排除するつもりが、真っ当に宿運営を夢見て、地方で厳しさにも耐え、ツラい事より地方のメリットを享受したいと思って覚悟を決めた、決めつつあった人まで排除してしまっているのではないかと。

これからは、本気で地方でやりたいって人がいたら、現役地方宿オーナーとしては、そこまで本気の人なら背中を押してあげたい、お互い生き残った方が骨は拾いましょう…と一緒に業界を作りたい、そんな思いもあったり。

業界、文化が消える、その前に…

キラキラが消えた今、残っている開業志望者は真っ当な人だと思います。キラキラはしてないけど、地域のために何かしたいとか、先々自分の宿を持ってみたいとかで、おぼろげ~真剣に考えている人って多いと思います。

キラキラ殲滅という目標は達成された今、目の前に突き付けられた日本経済どころか日本自体の失速に立ち向かい、ゲストハウス業界を一緒に作っていく人達は今後も必要である!私自身が壮大なキラキラの化身となり一人で吹きあがっている所なのです!

まあそれは冗談(2回目)ですが、単に以前書いたように、このままでは日本のゲストハウス文化が終わってしまいます。都心部はもとより、地方のゲストハウスまで終わってしまったら、日本の旅文化がまた消えてしまいます。せっかく日本が安い後進国に成り下がり、世界中から旅人が集まっているのに、その受け皿が青息吐息でどうするの!と(笑)
文化は誰かが紡いでいかなければならない!(笑)

どうせ自営業が5年残る確率は3割です。飲食店はもっと厳しいようで10年残るのは1割だそうです。ゲストハウスについては詳細なデータがありませんが、おそらく同じような物だろうと想像できます。

今、終身雇用は崩壊し、学歴があってもスキルが無ければどこも相手にしてくれず、スキルがあった所で安く買いたたかれるのがオチという、ヒドイ世の中になっています。
そんな何も安定なんかしてない世の中なのに、未だにニホンジンの大多数は安定を求めています。だからこの世の中に不満が出るのです。安倍ガーとか言い出すのです。まあ安倍ちゃんや経団連の事は私も色々思いますがここでは置いておいて、てかそんな社会に息が詰まったら、どうせどこにいても息が詰まるなら、好きな事やって息切らしてみませんか?(笑)

どうせ選挙なんか行ったって何も変わりませんし、文句言ってたって自分の人生が良くなるワケでもありません。だったらちょっと数年くらい、人生無駄にする覚悟決めても良くないですか?(笑)
どうせ5年、いや3年で芽が出なけりゃ諦めりゃ良いし、芽が出る人なんて5年で3割、10年経てば1割と考えれば、できなかったからって無能って訳じゃない、運が無かっただけって思えますよね?(笑)

キラキラはバカだからリスクをリスクと感じずに突っ走るんです。なので割と成功しちゃう人も一定数いたりします。これはホリエモン氏はじめ経営者で言う人は多い事実です。あれこれ考えちゃう人はリスクを取れないので開業どころか会社すら辞められません。

でも真っ当に業界でやっていけるのは、あれこれ考えられる人なのです。私たちが同業、仲間として出会いたいのもそういった人達です。所詮自営業なんて人生を賭けたギャンブルです!(笑)ハイリスクであり、リターンは運と実力次第(笑)

今現在私が交流させていただいている同業の宿主さんたち、どの方もキラキラなんてしてません。滅茶苦茶真っ当に経営をなされてます。

この宿主さんたちと、真っ当な開業希望者の違う所はたった一つ。「リスクを取って開業した」これだけです。

石橋を叩きまくって強度計算書まで作ってるのに、なぜ渡らないんですか!隣じゃ勢いだけで綱とか丸太、挙句の果てには泳いで渡ってる連中が沢山いるのに(笑)

とは言えこれは誰でも彼でもをゲストハウス開業へと煽る物ではありません。

ちゃんと業界内の事情を調べ上げ、現在ゲストハウスの置かれた現状を理解し、自営業とはどんなものかを理解する必要は当然あります。

自営業、誰も頼れませんし、孤独です。全ての事が自分に降りかかります。責任も何もかも自分です。毎日金の事ばかり考えるようになり、メンタルゴリゴリ削られます。

でも3年くらいなら、人生棒に振ってもよくないですか?身体が動くウチですよ?(笑)

このまま開業者が減ってしまうと、業界は消滅してしまいます。本気なら是非一緒に宿やりましょうよ(笑)

まあとは言え、地方での開業を煽るセミナーとかありますが、あんなのに参加する事ないですよ。この前一番よく見かける某セミナーの参加費みたらウン十万円!!目玉飛び出ましたよ!!
あんなの言っちゃ悪いですが行くほどの価値があるかは疑問です。ネット上に転がる情報で十分です。真面目な方ほど誰かに教わろうとしますが、金の稼ぎ方なんて誰も教えてくれませんよ。てか経営ってそういうもんで、答えなんてありません!まったく同じ建物で、私がやったらダメでもあなたがやったら繁盛という事も普通にあります。何でもかんでも自分の頭で考える事です。

とは言えだからって、泊まりもせずタダで各ゲストハウスへいきなり訪問し色々聞こうとかしないで下さいね。いや真っ当な開業志望者ならしないと思いますが。そういう事する人間で成功する人いませんから。

とりあえずオススメは、各地のゲストハウスオーナーのツイッターでの発信を半年くらいROMってみる事ですかね。時間あれば数年遡って見てみれば、セミナーなんか行くより濃い生の声が見れますし、その周辺にいる人達の発信もチェックすれば、おぼろげに業界の様子は分かるかと思います。インスタやフェイスブックはダメです。あれは表の顔しか出てきません。真実はツイッターにしかありません!(笑)

なぜ突然開業志望者を応援しだしたん?

てかなんでこんな方針転換したの?っていうと、本音は、地方開業はヤメろみたいな論調が出て来たから、逆張りしたくなったんですよ。私B型の天邪鬼なんで(笑)。
いや本気で開業したい人が委縮しちゃうよなってのも本音ですし、業界が消えちゃうなって危惧してるのも本音です。

私は成功してるとは言い難いですが、なんとか生活はしています。そういう現在宿をやってる人間がこれから宿をやりたい方へネガティブ発信を垂れ流す影響というのを、ちょっと考えたのです。後続と言うのはおこがましいですが、これからの人たちを私たちが潰して良いのかと。キラキラが消えた今、業界の発展のためにも本気な人なら応援するべきなのではと。

私以外にも宿経営者がそういった発信をしているのを見かけたり、昨今の業界内の雰囲気なんか見て、ふと思った次第です。

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