大麻について思う事

著名人の薬物による逮捕2連発

田代まさし氏、5度目の逮捕

昨日、元タレントの田代まさし氏が薬物所持にて4回目の逮捕、との報道がなされました。また同日、スノーボード選手の大麻所持による逮捕もありました。

田代まさし氏は最近Youtubeにブラックマーシーというチャンネルを開設し、クールスの佐藤秀光氏と一緒に結構危ないトークを繰り広げる番組を配信し、二人のかみ合わないトークが好評で盛り上がりはじめた矢先の逮捕。

今芸能人が続々とYoutubeに参戦しておりますが、田代氏の番組もご多聞に漏れずかなり作り込まれ、こりゃ相当手間掛かってるだろうな、という感じでした。

クールスと言えばバンドマンやバイク乗りなら一度は名を聞いた事があるであろう、舘ひろし氏、岩城滉一氏などが在籍した、後にバンドデビューもした伝説のバイクチームであり、佐藤氏といえばそんなクールスの結成メンバーであり現リーダーでもある大変有名な方です。

田代氏もダルクでの活動をずっと続けており、メディアにも薬物使用の危険性の啓蒙のため積極的に出たりされており、未だに完全に薬物をやめられる自信は無いと言い切り薬物依存の深刻さを身をもって皆に伝えていたわけです。

そんな誰よりも薬物の怖さを知っており、芸能界の人達に顔向けできない過去を悔い、ダルクの活動にも熱心だった田代氏ですら、そんな物はどこかへ吹っ飛び、今協力してくれている音楽業界の大先輩や関わってくれるスタッフ、ダルクのメンバー達、ようやく会ってくれるようになった元家族などを裏切り、再び薬物に手を出してしまうというこの現実。
もうこれは田代氏を叩いてどうにかなる物では無く、田代氏のこの現状こそが薬物使用の怖さなのだと啓蒙していかなければならない現実だと思います。

有名スノーボード選手も大麻所持で逮捕

さて一方のスノーボード選手、営利目的で大麻を密輸したとしての逮捕です。自首したようですが。

まあ田代氏と違い、この選手からはとりわけヒドイ依存症の症状などは見受けられませんね。てか以前逮捕された女優はじめ、大麻で捕まった人は薬物のような見た目のヤバさはあまり感じませんね。田代氏なんか前回捕まった時はガリガリでヤバかったですもんね。

これはおそらく、大麻には覚醒剤と違い身体依存がほとんど無く、精神依存もタバコや酒と同等という事があげられると思います。これは普通に看護師の教科書にも書いてある事です(笑)

大麻精神病というのもあるにはあるんですが、症例は大変少なく、おそらく統合失調症などの予備軍であった人が大麻使用が引き金となり発症したのであろうという説が有力です。

まあ誤解を恐れず言えば、あんなの元々日本にも自生してたような草ですからね(笑)
良く言われる、大麻よりアルコールの方がずっと害だという論理も当たらずとも遠からずと言った所です。だからと言ってオススメする物ではありませんが。違法ですしw

大麻を擁護する人達

昨今の医療用大麻解禁を求める風潮

このところ大麻について、癌やHIV、認知症や鬱病含めた精神疾患に効果があるなどと盛んに喧伝している人が多く、某女優が逮捕前にその事をアピールし、選挙にまで立候補し公約にするなどしていたため、多くの人が知る所となったと思います。その人今回の逮捕騒動でも何だか会見してますね。

実際に大麻に含まれるTHCやCBDといった大麻由来のカンナビノイドが各種疾患に有効であるとの研究もあり、実際鎮痛効果については確実なエビデンスがあるようですが、その他については十分なエビデンスも無く、まあ積極的に研究開発がなされている状況とも見えません。

このところはアメリカでオピオイド系鎮痛薬の乱用が大問題となっているため、それと関連付けて鎮痛薬には大麻!みたいな意見も多く散見されます。

大麻解禁派の意見はもっともらしく聞こえます。勿論事実、エビデンスの有るものも含まれるのでしょう。

でもねぇ…

説得力の無い医療大麻解禁派

確かに大麻には様々な効果があるのかもしれません。研究開発によっては、医療用として十分実用レベルに至る可能性も高いのかもしれません。医療用大麻が解禁されたら、疾患治療の選択肢が増えるかもしれません。でも、だったらなぜ…

なんでそういう運動してる人達は過去に嗜好目的の大麻吸引歴があったり、現状違法なのに既に所持して逮捕されたりしてるんでしょう?

何か違う気がするんですよね。

あなたたちが嗜好用としてジョイント吸いたいから、大麻を合法化したいという意図が透けてません?って感じです。

以前は確か「大麻はタバコと違い身体依存も精神依存もほとんど無いから合法化しろ」だったのが、「GHQにより日本の文化である麻が奪われたから取り戻せ」になって、昨今は「医療用大麻が解禁されれば各種疾患患者に希望が与えられる」に。そしてオピオイドが問題になったら「大麻なら安全!」←NEW! ですからね。

多分ちゃんと研究すれば効果はあるのかもしれません。それを訴えるのは良いと思います。でもさ、なんでいきなり大麻持って法律を破るんだと。そこは違うだろと。絶対ジョイントするために持ってたんだろ?と。
これでは世間も「やっぱり大麻吸ってるヤツだったんだ。自分が吸いたいからあんな事言ってんだろ?」って言われちゃいますよ。

前述の某女優、以前南房総に住んでたんですよね。その頃から既に、「あの辺の連中葉っぱやってねぇ?」って地元民の間ではウワサになってました。その後沖縄に移住し逮捕されて、この辺の地元民は「あぁやっぱり」って思ったでしょうね。そういった方が医療用大麻の重要性を訴えても響きませんよ。

前述の田代氏はある意味身をもって薬物の恐ろしさを体現しています。物凄い説得力です。絶対に覚醒剤なんかやっちゃダメって思えます。でも大麻取締法違反の人達はそれとは違いますよね?目を真っ赤にして訴えられてもなぁ、って感じです。

なので「嗜好目的の所持は現状のまま全面禁止で、医療用のみ解禁するべき!」っていう主張はあまり見ませんね。一律に大麻を全部解禁しろと言うばかり。
覚醒剤の一部は医療用では解禁されてます。あれと同等にするべき!って主張で良くないですか?なぜ自分で大麻を持って捕まるんですかね。非常に残念です。

大麻に惹かれるクラスタ

大麻に興味を持つ人達って2パターンいるような気がします。

1つは、アウトロ―な物に興味を惹かれる、大麻そのものにカッコよさを見出す人。もう1つは、ていねいな暮らしやロハスに興味がありすぎてほとんど陰謀論紛いの大麻関連のエピソードに感銘を受け大麻擁護の方へと行ってしまった人。

人をスペックや過去で判断したくはありませんが、偏見では無く私が見て来た経験則として、サーファー、スノーボーダーという横乗りスポーツ系、バンドマンやラッパーなど音楽関係者などに大麻擁護派の人が多いと感じます。これらの人達は、大麻吸引がそれぞれのジャンルの文化的側面となっており、大麻やってる俺カッコイィ!みたいな深層意識もありそうで、必然なのかもしれませんが、日本国内では違法ですのでやって良い理由にはなりません。

特にサーフィンなど自然の中で行うスポーツの人達と、上記後者のネイチャー系の人達っていうのは強烈にリンクする事が多く、そうなると大麻が違法なのがおかしい!GHQのインボーだ!ガンや認知症に効くのに解禁しないのは製薬会社のインボーだ!となっていきます。

自然派の方々でも登山やキャンプなどのクラスタではあまり大麻どうこう聞きませんので、本当に大麻に興味を持つクラスタってのはとても狭い領域のネイチャー系な方々なんだと思います。

大麻とゲストハウスで憂慮される事

こんな感じで、大麻に興味持つクラスタについて語りましたが、それって私がいつもdisってるキラキラゲストハウスと相性良さそうじゃね?って気がするんです。

ここへ来てようやくゲストハウスの話になりました。お前なんで唐突に薬物についてブログ書き始めたの?って思われた方も多いでしょう。単にふと下記の事を思ったからです(笑)

田舎暮らし、地域おこし、自然と生きる、ていねいな暮らし、今各地のゲストハウスで言われてそうなこれらのテーマ、なんだか医療大麻推進を言い出すのは時間の問題のような感じです。
脱原発、マイクロプラスチック、反ワクチン、フードロス、温暖化…医療用大麻解禁はその同列にあるような気がします。

全員とは言いませんが、このクラスタは、多様性とか言いながら他人の反対意見を強烈に批判、排除するという側面がある気がします。ある意味宗教がかってるというか。多様性ってそうじゃなくね?って感じの。ツイッターでの議論なんか見てるとよく思います。

時折お客様にもいらっしゃいます、自然派な方々。私ズボラなんでよっぽど悪い物以外は味の素でも市販薬でもガンガン使うタイプなんで、そういった方々は難しいなと思うのです。

でも私も自宅じゃ低農薬の田んぼなんかやってるし、田舎暮らしでアウトドアとか好きだし、彼らクラスタと行動が強烈にカブるんです!困る!(笑)

閑話休題、今はまだ宿界隈でそんな話は聞きませんが、そんなクラスタを惹きつける魅力のあるのが正に「ゲストハウス」です、折からのゲストハウスブームに田舎暮らし、自然回帰ブーム…、大麻推進派がゲストハウスを作ったりする可能性も無くはありません。

完全順法闘争というなら何も問題ありませんが、ジョイント回したりサイバイマンになったりして「ゲストハウス=大麻所持」みたいなイメージ付いたりするといやだなと思います。

今の所そういった情報は聞きませんし、ネット上でも見かけませんが、そういったクラスタがゲストハウスを作りそうな素地はそんなワケでもう十分すぎるほど整っています。

もし、大麻合法化推進を掲げたり発信したりするゲストハウスが今後できるとしたら、絶対に大麻取締法は守って下さい。それは医療用大麻解禁をする上でも大変重要な事だと思います。

最後に、私は医療用大麻解禁には賛成です。