ゲストハウス改装工事のお知らせ
館山ウィールズゲストハウスです。
お知らせしておりますように、旅館業法の改正にあわせ、4畳半のツインを二つブチ抜き、9畳+板の間、床の間付きの広いお部屋とし、そこをドミトリーにするため現在工事中です。
ベッドについては二段ベッド×2とする計画で、4名様のご宿泊の出来るドミトリーとなります。
今のところこちらは女性ドミトリーとしての運用を考えておりますが、今後の状況で再考慮するかもしれません。
今までのような個室は無くなってしまいますが、より一人旅の方が泊りやすい宿になる予定です!
(個室については建築基準法の改正後にまた増設するか考えます。)
また、洗濯機置場を外にしたため広くなった浴室脱衣所に洗面所を増設し、女性の方のお支度がよりスムーズに行えるようにも致します。
流し台は設置済み。このあと照明、コンセント、鏡を設置予定です。
上記改装について、安房保健所、館山消防へは相談済みで、6/15以降の供用開始を予定しています。
この期間のご宿泊をご検討いただいていた方がおりましたら、誠に申し訳ございません。ご理解ご協力をお願いいたします。
ドミトリーへ改装工事の様子
工事の様子も書いてみます。
以前は洋室ツインと和室ツインの二部屋でした。
どちらの部屋も私としてはお気に入りで、和室は私が子供だった頃、1980年代を忠実に再現した拘りのお部屋だったのですが、これを統合しドミトリーにして、より一人旅の方が過ごしやすい環境をご提供しよう!という事で、
壁を剥がします!ブチ抜きます!
防音、断熱材代わりに壁に埋め込まれているのは、以前和室だった部屋を洋室にしたため、要らなくなった畳です!全て撤去します。
和室の畳も一度全部持ち上げます。下に敷かれた新聞紙やら、高さ調整のための段ボールやら出てきました。
平成20年10月の新聞が出てきました。今から10年前ですね。私がこの物件を購入する遥か以前です。
(最初にリフォームした時畳上げなかったのかよ?というツッコミはご勘弁を)
南房総地域の地元民にはすっかりお馴染みの、「房日(ぼうにち)新聞」、こと「房州日日新聞」です。
今から10年前に既に少子高齢化が顕著だそうです。館山市の人口は50,891人(平成20年4月1日)。
館山市民の私は、館山の人口は5万人と小さい頃から覚えていました。平成20年の時点でもそれは間違っていません。しかし現在の人口を調べてビックリしました!なんと47,024人(平成30年6月1日)です!
10年で3,000人も減少しています。これ結構ヤバいですよね。
もう一つ、出てきた中から懐かしい物を。
当時の麻生総理がカップラーメンは400円ぐらいだろう、と言って叩かれた、正にその記事です。今の安倍総理叩きよりヒドかったですよね、この頃。お陰で打たれ強くなっちゃって、今の麻生さん見てると気持よいぐらいでありますが。
株価も一時7000円割れ、と、今となっては信じられない価格ですね。
この後民主党政権になってあまりのグダグダぶりでこりゃダメだ、と思った矢先、3.11でトドメを刺されて、本当に日本ダメかもしれないな、と思ったものです。
閑話休題、リフォームをすすめます。
和室のベッドがかかる部分を1畳ほどフローリングにします。畳の上にベッドを置くのは何だか気が引けるので。
根太は有り合わせの材で手抜きです。
畳ですが、6畳なら1枚抜けば良かったのでしょうが、4畳半だと半畳の畳があるので、並べ替えが必要でした。しかし畳ってお部屋に合わせて作るので、1枚1枚ミリ単位でサイズが違うんです。
ピッタリ合うように何度も何度も重い畳をパズルのように並べ替え、ようやくしっくりくる配置になりました。畳職人て凄い!って改めて思いました。
二段ベッドを1台だけ組み立てて様子を見ます。大丈夫そうです。
本当は作り付けのベッドにしようと思ったのですが、時間の制約があるので市販品です。
とは言ってもかなり頑丈な物を買ったので、全くギシギシいいません。
お部屋の形状の都合でL字型にベッドを置くため、ベッドの一部が垂れ壁にかかって1mクリアできません。そのため垂れ壁も半分ブチ抜きます。
保健所からは、垂れ壁にかかっても一部分だけなら目をつぶりますよ、と言ってもらってはいたのですが、お客様の目線で見ると、やっぱり圧迫感あるよな、との判断からブチ抜きました。一応補強は入れる予定です。
というわけで工事は金曜日までに完了しないといけませんので、急ピッチで頑張ってます!
民泊新法、改正旅館業法がゲストハウスに与える影響
ゲストハウスやるなら民泊新法に何のメリットもないですね
今話題となっているいわゆる民泊新法ですが、これ、全然規制緩和になってなくて、むしろ違法民泊とか、投資型民泊をギチギチに締めあげる法律になりました。
自分の家でせいぜい2~3人を泊めて、一緒にご飯を作って食べたり異文化交流をしたり、っていう、本来の意味での民泊をする分にはかなり規制緩和になりました。
ウチは関係ないのでネットの情報を流し見した程度の知識ですが、自分の住んでいない、又は住んでいても建物の大部分を宿泊用途に使う物件で、なおかつ民泊新法でゲストハウスをやろう、となった場合、
- 非常用照明及び消防設備は簡易宿所と同じ物の設置が必要
- 住宅宿泊管理業者の資格が必要。その資格は宅建などの資格が無いと取れない。なので普通は業者に管理を委託(当然有料でしょう)
- 玄関先にダサいシールの表示
- 近隣住民にチラシを持ってあいさつ回りの強制
- 2カ月毎の宿泊者名簿の報告
- 営業日数は180日の縛りあり
これはやる意味ないでしょう。結局ネックになるのは消防設備で、はっきり言って消防設備が許可取れたら、民泊できるくらいの建物なら普通に簡易宿所取れますからね。
住宅専用地域だとか、建築確認でモメてるだとかならまた違うのかもしれませんが。
簡易宿所なら変なシール要らないし、管理業者とか要らないし、定期的な名簿の提出も無いですからね。
ただ、あいさつ回りは別に強制されなくてもゲストハウスをやろう、って人なら普通に菓子折り持って回るでしょう。
180日の縛りについては、よほど稼働率の良いゲストハウスじゃないとクリアしないし、まあ良いかと。ウチ多分180日稼働してないかも。(汗)
とは言え365日稼働できるにこした事は無いですよね。
とまあ、ゲストハウスを民泊新法で申請する事に何のメリットも見出せません。
これはゲストハウスのみならず、投資型民泊全般に言える話ですね。
一方旅館業法の方は結構緩和されたという
旅館業法もついでなのか知りませんが改正になりますね。
簡易宿所については、
- 靴箱無くてもOK
- 玄関帳場もネットで遠隔操作とかコンビニでOK
- トイレ、お風呂の数が曖昧に
- お部屋の広さの規定が無しに
- ベッドに関する規定がごっそり削除(高さ1m確保せよ、のみに)
ここに都道府県の条例が乗るんで、まだ曖昧なところはありますが、民泊を締めあげた一方、ホテル、旅館、簡易宿所はユルくしてきましたね。
コレつまり、民泊やるなら簡易宿所ぐれー取れよ!ってお上が言ってるという事ですよね?
このベッドの規定がユルくなったので、当宿は今回2段ベッド化に踏み切ろうと思ったわけなのです。
違法民泊に市場を荒らされたせいで法律が出来て、トクをしたのは旅館業法の業者だったという、まあ当たり前の話でしたね。
宿泊業をやるなら旅館業法にのっとってやりましょう、っていう、法治国家として当たり前の話なのに、twitterなどを見ていると、世界から遅れてるとか言ってる人の多さにちょっと呆れております。この流れはそのうち「安倍政権のせいだ!」、とか言い出す感じですよね。
コレ、例えば「俺はいつも第三京浜を100キロで走ってる!同じ速度の車も沢山いる!ドイツにはアウトバーンもある!だから60キロ制限は遅れてる!しかも昨日まで取り締まってなかったのに、今日一斉にネズミ捕りやるなんてどういう事だ!」って言ってるのと同じですよね。
大丈夫。ゲストハウスは一部の人気宿を除き、どこもベッド余ってますから。訪日外国人が行き場を失う事はございません。
民泊新法についての報道
Airbnbからとうとう違法民泊が全削除されました。お陰で当宿が千葉県南地域で最安値に!ありがとうございます!
上に書いたような、twitterで個人が「Airbnbは最悪!行政もダメ!」とか言ってる分にはまだ良いのですが、なんとNHKのニュースでもAirbnbと、早急に法律を決めちゃった政府が悪者!とミスリードし、旅行者(中国人にインタビューしてた)が路頭に迷って被害が出てる!みたいな報道をしていました。
悪いのは違法民泊をやっていた連中で、Airbnbも行政も何も悪くありませんよ。意図的なのだろうけど、報道の中で無許可民泊にはひとつも触れていませんでしたね。
(文句を言う中国人を見て、コッチは開業してしばらく、中国人のノーショーに大分被害を被ったんだけどな、とも思いましたがね)
当宿もAirbnbに登録していますが、もう2か月前くらいに許可番号を登録しろ、登録しないと掲載取り消すぞってお知らせ来てましたよ?何よりもう去年から民泊新法民泊新法って騒いでいましたし、全然早急じゃないですよね。こうなる事は分かっていたはずです。
仮想通貨と同じで、もう違法民泊で儲けた人は一昨年か去年には足洗ってますよ。これからやろうって人は、民泊じゃなくて仮想通貨の方が、まだ先があると思いますよ。
今ゲストハウスも乱立してて、儲かってるところなんか一握りですから。
この状況で今から民泊に参入しても儲かりはしないと思うんですけどねぇ。管理業者とか、消防設備屋、不動産屋は儲かるかもしれませんね。
そして面倒な思いして金かけて民泊やるなら、簡易宿所取った方が全然良いです。
というわけで、当宿は大いに規制緩和の恩恵を受けて、リフォームさせていただきます!
ありがとうございました。