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房州人と房州弁はネガティブ思考?

房州人はネガティブ?

先日お泊りいただいたお客様、千葉へは何度も来ておられる旅慣れた方だったのですが、そのお客様がおっしゃられていた事がありました。

「コッチ(房州)の人って話してるとネガティブなんだよね。」

はて?どこが?と振り返ってみて、ちょっと考えて「確かに!」と納得しました。
北は木更津、九十九里あたりから南、特に富津、勝浦以南に住む人達を房州人というのでしょうが、その房州人である私も今まで考えもしませんでしたが、非常に特徴的な会話をしている事に気づきました。そして確かにネガティブ!

その気づきと振り返りを書きたいと思います!

※まずお詫びしておきますが、これからのお話は房州の方は気を悪くするかも知れません。しかし私がそうだったように、言われてみると確かに!って思う方も多いんじゃないでしょうか。館山の人間の戯言、と思って読み流してくだされば幸いです。

房州人の日常会話?

まず挨拶がネガティブ

まず安房地域ではよくある光景です。
知り合いの男性が道でばったり会いました。普通は「こんにちは」なんて挨拶があるんでしょうが、房州では違います。

「おう!あのフラフラしてんだってよおめぇよぉ。仕事しろよぉw」
(よお!何フラフラしてんだってお前よ。仕事しろよw)

「あのぉ?おめこそどーいぐだってよぅ?」
(なにぃ?お前こそどこ行くんだってよ?)

いきなりコレです。罵り合いが最初の挨拶なのです。それも大声で早口でまくしたてるように。東京とかから来た人は、いきなりケンカが始まったのかと思ってびっくりするそうですよ。
(不思議なもので、罵り合えば罵り合うほど仲が良いのです。)

この後に続く会話は大体誰かの愚痴です。

「こんめぇのよぅ、あのヤロさまがいたったっぺ?まーたオラほ来やがってよぅ・・・」
(この前のよ、あの野郎様がいただろう?また俺の所に来やがってよ・・・)

「はぁダメだぁよあんにゃろはよぉう。おもゆってやったんだっけんよぅ、ちょーにまんで、ずつなしな事ばりやってやがってのぉう・・・」
(もうダメだよあの野郎はよ。俺も言ってやったんだけどよ、本当にまるで、怠けた事ばっかりやってやがってさ・・・)

こんな感じで愚痴が続きます。若者だとここまでは訛っていませんが、まあ会話の内容は似たような物です。地元民には何も違和感を感じない光景ですが、はたから見ると、確かにネガティブですねぇ。

方言がネガティブな言葉だらけ?

実はウチのゲストハウス、系列店と言いますか、今後一棟貸しのマスツーのライダーが泊れるような貸別荘を新たに展開したいなー、なんて思ってまして、その名前を房州弁にしたいと思い言葉を考えたのですが、房州弁特有の言葉ってまぁネガティブな物ばかり!

よく使う言葉で、ただの訛りではなく、標準語と全く違うものの例を挙げると、

  • おいねー(いけない、ダメ)
  • おいるもんで(いけないでしょう、いけません)
  • あじょにもかじょにもならねぇ(どうにもこうにもならない)
  • あじしなるもんでぇ(どうにもなりやしないよ)
  • かってぼ(他人を罵る時に使う。クソッタレ的な意味)
  • きこんでもねぇ(気味が悪い、縁起が悪い、ウザい的な意味)
  • ずつなし(怠け物的な意味)

ふと考えただけでこれだけ出てきますよ。全部ネガティブな文脈で使われる言葉ですね。
いや、「オイネーゲストハウス」とか、「ライダーハウスずつなし」とか面白いですけど、意味考えたらいやいやいやw

では逆に、ポジティブな意味で使われる房州弁特有の言葉を挙げてみましょう。

・・・・・。

思いつきません。マジで無くないですか?そういえば房州人って、あまり他人を褒めるって事をしませんよね?

宿主の幼少期、古い館山市民ならみんな知ってる、今は閉店してしまったバイパス沿いにあったお寿司屋さんの入り口に、「おんだらも食ってんべぇ」という看板が飾られていたのを覚えています。
あんなキャッチコピーをウチのゲストハウスにも欲しいなぁとも思うのですが、何だか良い言葉が浮かばないのは、房州弁がネガティブだったからなんですねぇwそりゃ宿の名前に、なんて更に難しいわけですw

ちなみに、館山市のゆるキャラの名前にもなっている房州弁「だっぺ」。これ意外とあまり使いません。「っぺ」はよく使いますが、「っぺ?」は「そうだっぺ?」「犬だっぺ。」「来ねぇんだっぺよ。」なんていう確認に使うくらいですかねぇ。

とはいえ房州の人は明るいですよ

さてここまで房州人、房州弁のネガティブさを書き綴ってきましたが、この地域の人達や雰囲気がネガティブかというと決してそうでは無く、むしろ逆にユルくて明るい雰囲気である事は地元民なら百もご承知でしょう。

ちょっと他人に厳しく自分に甘い傾向がありますが、基本的に大らかで細かい事は気にせず、人も町も、良い意味でも悪い意味でも古き良き昭和の頃のまんまな雰囲気が漂ってますよね。

宿主がよくお客様に房州、房州人について説明する時に言うのですが、

  • 街の雰囲気を例えるなら冬の来る沖縄
  • 住んでる人達は一言で言うとせっかちな愚図

なんて説明をします。要は南国のように大らかだけど、なぜかセカセカした人が多い。その割にのんびりゆっくりで時間を守らない。「房州時間」なんて言葉もありますね。

余談ですがそしてこの話に続き、「戦後、沖縄と同じで館山もアメリカに占領されたんですよ。4日間だけですけどね。アメリカ軍の本州初上陸地点が館山です。」と説明すると、皆さん驚かれます。

そして、地元民には有名なフレーズ、「房州人はアバラが一本たんねぇ(足りない)」
(意味:温暖で雪も降らず、半島の先で人の交通も少なく競争も無く、何も苦労せずヌクヌクと生活しヤル気も根性も無いあばら骨が一本抜けてるようなデレスケという意味。言って良いのは房州人が自虐ネタとして使う場合だけで、よそから来た人が房州人に言うとマジギレされると思う。)

「おんだらアバラが一本足んねかんよぅ!」って良く言いますよね。

こうやって自分たちの事を自虐的に言って笑う人達ですから、基本的には明るいんです。日常会話でも自虐ギャグを言う人多くないですか?自分のミスとか黒歴史を笑って話し持ちネタにしてる人、周りに沢山いますよね?

時間は基本的に守らない

房州時間と言えば、前に東京の知人と話をしたときに発覚したのですが、東京では飲み会の開始時間が7時というと、7時には皆揃って乾杯するそうです。
何を当たり前の事を、と思われるでしょうが、基本的に房州では7時から飲み会開始と言ったら、7時で参加者が半分来ていれば良い方で、7時20分くらいになると数人がイライラしだし「はぁいっぺよ。やっちゃうべーよ?」と言い出しビールを頼み始め1回目の乾杯、その後も何人か来る度乾杯を繰り返す事が多いです。
これを宿主は今まで気にもとめていませんでしたが、その東京の知人と話をしていて、やはり全国的に見たら異常なのかもしれないと思いました。

また、何か頼んだりして待ち合わせや受け渡しの時間の約束をしても、大体ズレてません?仕事などでも先方が「○○時に電話します!」と言っても時間通りにかかってくる事は稀ですよね。
「あの野郎、○○時に来るつったんに来ねんねよぉー!」って怒ってる人、「あ!おいね!忘れてた!」って叫んでる人、房州では良く見ますよね?
きっとこれが房州時間なんでしょう。基本的に時間は守られないもの、という潜在意識があるから、平気で時間オーバーするし、待ちぼうけ食わされた方もその場では怒るけどいつまでもひきずらない。なぜなら自分だって他人に対して時間を守らないから。

そんな房州館山・南房総に来てくらっせぇ

とここまで房州をイメージダウンさせるような散々な事を書いてしまいましたが、私も館山の人間なんで、アバラが一本足りないんです、房州の皆さま許して下さい!

そして房州に観光に来るお客様!ちょっと車やバイクを置いて、地元のお店なんかに入ってみて下さい。もれなくこのようなユルい時間が過ごせます。最初は面食らうかもしれませんが、都心に近い異文化圏wを是非味わってください!

そのためには当ゲストハウスへのご宿泊がオススメですよ!なんちゃってw